清水建設、非建設事業の拡大で売上高1兆8800億円を目指す

2019年9月1日 21:46

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 8月25日、TBS系列の「がっちりマンデー」で、ゼネコンとして初めて清水建設が取り上げられた。

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 新東名高速道路の工事現場で、トンネル掘削残土などを使い高低差の少ない道路を作る技術と、高層ビル工事現場では基礎の杭打ちの正確さと生コンを時間通りに流し込んでいくスケジュール管理の技術が、紹介された。

 清水建設は1804年、宮大工の清水喜助が江戸で創業したのが始まりで、1868年(明治元年)には日本初の本格的洋風ホテル「築地ホテル館」を完成させた。

 1887年、渋沢栄一を相談役に迎え、道徳と経済の合一を旨とする「論語と算盤」を社是として定めた。1918年、合資会社清水組となり、1948年に現在の清水建設株式会社に商号を変更した。

 1967年、広島原爆ドームの保存工事を行い、宮大工伝統の技術を生かして1980年には世界遺産東大寺金堂(大仏殿)の昭和大修理を行った。その後出雲大社本殿の修理・保存を手掛け、現在では奈良平城宮大極殿院南門復原工事を進めている。

 「建設事業(建築、土木、海外建設)」を柱に、非建設事業である「不動産開発」「エンジニアリング」「LCV(ライフサイクル・バリュエーション)」「フロンティア」の4分野で事業を展開する清水建設の動きを見ていこう。

■前期(2019年3月期)実績と今期見通し

 前期売上高は1兆6,649億円(前年比10%増)、経常利益は前年よりも98億円増の1,339億円(同8%増)であった。

 経常利益増加の主な要因としては、東京五輪の開催などで好調な建設事業の利益が148億円、金融収支などが14億円増加した。一方非建設事業の利益が16億円減少し、人件費などの上昇で販管費が48億円増加した。

 今期は売上高1兆7,600億円(同6%増)、経常利益1,350億円(同1%増)を見込んでいる。

■中期経営計画(2020年3月期~2024年3月期)で非建設事業を拡大

 2024年3月期に売上高1兆8,800億円(対前期比13%増)、経常利益1,400億円(同5%増)を目指し、投資計画7,500億円の内6,300億円を非建設事業へ重点投資する下記の戦略を推進する。

1. 建設事業の深耕と進化: 2024年売上高1兆5,500億円(対前期比3%増)
 ・建築事業: 大規模プロジェクトへの対応力強化と大規模リニューアル市場への対応。
 ・土木事業: 外部連携などによる事業領域の拡大。
 ・海外建設事業: 不動産開発、スマートシティなどとの連携拡大と外部企業との提携による多様化戦略。

 2. 非建設事業の収益基盤確立: 2024年売上高3,300億円(同106%増)
 ・不動産開発事業: オフィスの新たな価値創造、物流施設事業の拡大、賃貸資産の拡充、快適で効率的なまちづくりと海外事業の多様化。
 ・エンジニアリング事業: 風力、土壌プラントなどでのシェア拡大と先端デジタル技術、海洋資源開発など新規分野開拓とグローバル事業基盤の確立。
 ・LCV事業: 事業参画と投資を含めた包括的なサービス提供によるビル、病院総合管理事業、エネルギー関連施設、空港、道路などインフラ一括管理事業の拡大。
 ・フロンティア事業: 海洋都市開発、宇宙ビジネス、農林水産の自然共生事業への参入と次世代技術へのベンチャー投資。

 3. 成長を支える経営基盤の強化
 ・技術開発、デジタル戦略: 研究施設の整備とオープンイノベーションによる技術開発、グローバルに活用できるデジタルプラットフォームの整備。

 建設事業の枠を超え、多様なパートナーとの共創により持続的成長を目指す清水建設の動きに注目したい。(記事:市浩只義・記事一覧を見る

関連キーワード新東名高速道路TBS清水建設

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