米中貿易緊張の緩和でリスクオン、106.41円/118.20円

2019年8月27日 06:59

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記事提供元:フィスコ


*06:59JST 米中貿易緊張の緩和でリスクオン、106.41円/118.20円

[ロンドン市場概況]

26日のロンドン外為市場では、ドル・円は105円67銭から105円99銭で推移した。トランプ米大統領が米中協議再開に言及したことをきっかけにした円売りが続いた。欧州株はほぼ全面高、米株先物も上昇し、米10年債利回りは1.52%台まで反発した。


ユーロ・ドルは1.1110ドルから1.1124ドルで推移。独・8月IFO企業景況感指数の悪化を受けユーロ売りが先行した。ユーロ・円は117円49銭から117円80銭でもみ合った。


ポンド・ドルは1.2259ドルから1.2233ドルまで下落。ドル・スイスフランは0.9764フランから0.9808フランまで上昇した。

[経済指標]
・特になし

[要人発言]
・トランプ米大統領
「(対中関税の延期は可能かとの質問に)あらゆることが可能」
「対中交渉において、米国は過去いかなる時よりもはるかに良好な立場にある」


[ニューヨーク市場寄付]
・ドル・円105円87銭、ユーロ・ドル1.1116ドル、ユーロ・円117円69銭、ポンド・ド
ル1.2240ドル、ドル・スイス0.9798フラン。

[ニューヨーク市場概況]


26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、105円83銭から106円41銭まで上昇して106円08銭で引けた。

米中が貿易交渉の再開に意欲を見せたため米中貿易緊張への警戒感が後退。リスク選好の円売りや米債利回りの上昇に伴うドル買いが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.1124ドルから1.1094ドルまで下落して1.1099ドルで引けた。

ドイツの8月IFO企業景況感指数が7年ぶり低水準に落ち込むなど欧州経済が低迷したため金利先安感に伴うユーロ売りが強まった。

ユーロ・円は、117円65銭から118円20銭まで上昇。

ポンド・ドルは、1.2245ドルから1.2208ドルまで下落した。

ドル・スイスは、0.9817フランまで上昇後、0.9775フランまで下落した。


[シカゴVIX指数:株式投資家の恐怖心理の度合いを示す指数]
・19.32←19.87日中最大21.33 2018年最大:50.30、過去最低17年8.56

[原油市場概況]


26日のNY原油先物は続落。米中対立の緩和で需要鈍化懸念が後退した一方、米国とイランの緊張緩和がイラン産原油の輸出再開につながるとの期待もひろがり供給ひっ迫懸念も後退した。


[株式市場概況]

米国株式相場は上昇。ダウ平均は269.93ドル高の25898.83、ナスダックは101.97ポイント高の7853.74で取引を終了した。米中貿易摩擦を巡って週末に対決姿勢を鮮明にしていたトランプ大統領だが、G7で米中交渉再開に前向きな姿勢を示すと、警戒感が和らぎ買いが先行。前週末の大幅下落を受けた買い戻しの動きもあり、終日堅調推移となった。セクター別では全面高となり、特にメディアや耐久消費財・アパレルの上昇が目立った。

米中貿易摩擦の懸念が後退し、マイクロン・テクノロジー(MU)やアドバンスド・マイクロ・デバイシズ(AMD)などの半導体セクターが買い戻された。製薬のアムジェン(AMGN)は、同業セルジーン(CELG)の乾癬治療薬の取得を発表して堅調推移となった。また、バイオ医薬品のブリストル・マイヤーズ(BMY)は、セルジーンによる同薬売却が、同社との740億ドル規模の買収完了に向けた計画の一部であると発表し、買われた。衛星テレビのディッシュ・ネットワーク(DISH)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、上昇した。
電気自動車のテスラ(TSLA)は、米中対立による人民元安を受け、30日に中国での自動車販売価格を値上げすることを明らかにし、上昇した。


[通貨オプション]


ドル・円オプション市場で変動率は続伸した。リスク警戒感を受けたオプション買いが一段と加速し1月以来の高水準となった。

リスクリバーサルでは円コールスプレッドが拡大しやはり1月来で最大となった。ドル・円下値をヘッジする円コール買いが一段と加速した。

■変動率
・1カ月物8.35%⇒8.49% (08年10/24=31.044%)
・3カ月物7.74%⇒8.02%(08年10/24=31.044%)
・6カ月物7.53%⇒7.73%(08年10/24=25.50%)
・1年物7.54%⇒7.67%(08年10/24=20.00%、21.25%=98年10月以来の高水準)

■リスクリバーサル(25デルタ円コール)
・1カ月物+1.88%⇒+1.90%(08年10/27=+10.90%)
・3カ月物+2.00%⇒+2.10%(08年10/27=+10.90%)
・6カ月物+2.01%⇒+2.16%(08年10/27=+10.71%)
・1年物+2.18%⇒+2.23%(8年10/27=+10.71%)


[経済指標]
・米・7月耐久財受注速報値:前月比+2.1%(予想:+1.2%、6月:+1.8%←+1.9%)
・米・7月耐久財受注(輸送用機除く)速報値:前月比-0.4%(予想:0.0%、6月:+0.
8%←+1.0%)
・米・7月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比-0.7%(予想:+
0.1%、6月:0←+0.3%)
・米・7月シカゴ連銀全米活動指数:-0.36(予想:0.00、6月:0.03←-0.02)
・米・8月ダラス連銀製造業活動指数:+2.7(予想:-1.0、7月:-6.3)


[要人発言]

・中国の劉鶴副首相
「米国との摩擦激化に断固として反対。冷静な交渉で解決望む」

・中国側、
「閣僚級の電話会談はしていない」

・トランプ米大統領
「G7サミットでは素晴らしい結束」
「中国は貿易で、米国との合意を非常に望んでいる」
「中国が交渉を望んでいることに誠実であると信じる」
「中国は人民元を切り下げている」
「もし、状況が正し方向に行けば、イランのロハニ大統領と会談も」
「悪いイランとの核合意を修正する必要」「いずれ、イラン合意で何かをする」
「中国、イランと、最終的に合意へ」
「合意が公平であるときのみ、中国と合意」
「EUとの通商合意は非常に近い、自動車関税回避」
「現時点で日本の自動車関税は検討していない」

・マクロン仏大統領
「中国貿易問題は不透明性を生んだ」
「中国貿易協議、合意が最も重要」
「イランは核兵器を保有すべきではないということで同意」
「IT課税で米国と一定の合意」

・安倍首相「下振れリスクにはG7が機動的、万全な対応行う必要」「G7、イラン情勢、外交努力重要だとの認識共有」「G7、米朝プロセス支持、朝鮮半島非核化取り組みで一致」


[東京市場終値-ニューヨーク市場終値]
・為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
・ドル・円 105.72 106.41 105.68 106.08
・ユーロ・ドル 1.1120 1.1124 1.1094 1.1099
・ユーロ・円 117.55 118.20 117.53 117.74
・ドル・スイス 0.9768 0.9817 0.9764 0.9792
・ポンド・ドル 1.2259 1.2259 1.2208 1.2217
・株式市場:
・NYダウ 25826.05 25941.25 25716.39 25898.83
・ナスダック 7829.58 7856.04 7789.05 7853.73
・債券市場: (始値) (終値)
・米国債 2年物 1.461 1.540
・米国債10年物 1.473 1.538
・米国債30年物 1.979 2.039
・先物市場:
・NY金先物 1540.91 1547.40 1535.90 1537.2
・NY原油先物 55.12 55.26 53.58 53.64《KY》

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