フランスでの太陽電池敷き詰めた道路の実証実験、「失敗」との発表

2019年7月30日 22:10

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記事提供元:スラド

 Anonymous Coward曰く、

 フランスで2016年12月より行われていた、1kmにわたって太陽電池を道路に敷き詰めて発電を行うという実証実験が(過去記事1過去記事2)、期待外れな結果に終わったことが報じられている(FP)。

 開通当初この施設では642MWhの発電量が期待されていたが、今年3月までの実験期間での発電量は229MWhにとどまっており、これを売電することによって得られた売り上げも8000ユーロ(約97万円)と少なかったという。

 しかし、実験はこれで終了というわけではなく、「今後は古い使っていたソーラーパネルを撤去し、次世代パネルを長さ400メートルの区間に敷き直して再挑戦する」そうだ。

 1kmの発電道路を敷設するのに500万ユーロ(約6億円)をかけ、発電所から見込める収入は270万円程度と見積もっていたあたりなど、はじめからペイするものとは考えていなかった節がある。「ダメならダメで、具体的にどういう点がどの程度だめか、実際にやって徹底的に洗い出してみよう」というのも立派な研究で、タレコミ子としては、彼らの行動力と世への貢献に拍手を送りたい。「失敗」などではないと思う。

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