三和HD Research Memo(1):“動く建材”におけるグローバルトップへの取り組みが、着実に進捗

2019年7月1日 15:41

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記事提供元:フィスコ


*15:41JST 三和HD Research Memo(1):“動く建材”におけるグローバルトップへの取り組みが、着実に進捗
■要約

三和ホールディングス<5929>は、シャッター、ドアのトップメーカー。重量シャッター、軽量シャッターの両分野で国内シェアトップ。海外展開も積極的で、欧米ではM&Aを活用して営業利益規模が100億円超まで業容を拡大。アジアでも中国、ベトナム、台湾などで事業を展開し、事業基盤の確立を急ぐ。

1. 売上・利益の過去最高を更新するも、利益を伸ばしきれなかった点に悔いが残る決算
同社の2019年3月期決算は、売上高409,990百万円(前期比6.3%増)営業利益31,593百万円(同11.5%増)と増収増益で着地した。前期に続いての過去最高更新であり、期初予想に対しても、売上高、営業利益ともに予想を達成した。しかしながら、国内における供給トラブルや米国での販売数量の計画比未達や一時費用の発生などで利益を伸ばしきれず、中期経営計画の業績計画の達成はならなかった。数値上は良好だったものの、マインドの面では達成感よりも悔しさのほうが大きい決算となった。

2. 第三次中期経営計画を発表。コアビジネスの事業領域拡大やサービス事業の拡大などに取り組む
同社は長期ビジョン『三和グローバルビジョン2020』の最後の2年間に合わせ、第三次中期経営計画を策定・発表した。新中期経営計画ではグローバル・メジャーとしてのトップブランドの基盤を確立することを目指す。収益成長に向けては、日米欧でのコアビジネスの事業領域拡大やサービス分野の強化、中国・アジア事業の基盤拡充などに取り組む計画だ。数値目標としては2021年3月期において売上高4,500億円、営業利益375億円(営業利益率8.3%)、ROE14.1%の達成を掲げている。

3. 2020年3月期は3期連続での過去最高業績更新を目指す
2020年3月期について同社は、売上高425,000百万円(前期比3.7%増)、営業利益34,000百万円(同7.6%増)、3期連続で売上・利益の過去最高更新を目指している。前期に利益の伸びを抑えることにつながった内部的な問題点については、現在その解決を急いでおり、良好な事業環境を着実に収益の成長へとつなげる体制が整いつつある。日米欧ではそれぞれの強みを有する製品が、ラインアップ拡充やシェア拡大などを通じて着実に成長を遂げているほか、中国・アジア事業もグループ各社の一体運営強化により成長スピードが加速するステージに入ってきている。次の10年に向けた基盤づくりの進捗状況を判断するうえでも今2年間の業績動向は大いに注目される。

■Key Points
・トップライングロースに加えて利益確保のための内部体制固めも重要な経営課題
・サービス事業はビジネスモデル拡大ポテンシャルが非常に大きい
・中国・アジア事業を新規連結。グループ各社の一体運営強化などで成長加速を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)《SF》

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