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137年間も違法工事!? 世界遺産「サグラダ・ファミリア」に建築許可

2019年6月10日 08:52

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「サグラダ・ファミリア」(c) 123rf

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 スペインの世界遺産サグラダ・ファミリアに、先日バルセロナ市からようやく「建築許可」が出された。着工から137年たった今も工事が続くサグラダ・ファミリアだが、実はこれまで正式な許可がないまま進められていたのだ。

 2年の交渉を経て、サグラダ・ファミリアの工事を担う委員会が、バルセロナ市側に460万ユーロ(約5億6400万円)を支払うことで、正式な建築の許可を得たという。

■サグラダ・ファミリアが137年間も無許可で工事

 スペイン・バルセロナの象徴でもある『サグラダ・ファミリア(Sagrada Familia)教会』は、世界文化遺産である『アントニオ・ガウディの作品群』に含まれる“世界遺産”だ。建設開始から137年もの歳月がたっている教会だが、実は正式な「建築許可」が下りたのが、2019年6月7日であることがサグラダ・ファミリア教会の公式サイトで判明した。

 サグラダ・ファミリアと言えば、カタロニア(現スペイン・カタルーニャ州)の建築家であるアントニオ・ガウディ(1852年~1926年)が設計したことでも知られる。ところが1885年当時、ガウディがサンマルティー(現在はバルセロナに吸収合併)の役所に建設許可を申請したものの返事が得られていなかったとも、当初は許可されていたものの、その後、バルセロナに吸収合併された時に更新されていなかったとも言われているが、無許可となっていた詳しい理由は明らかにされていない。

 その事実が発覚したのが2016年。その後サグラダ・ファミリア教会側とバルセロナ市側とで協議がなされた結果、130年以上に渡り“許可なく建築をしていた”として460万ユーロ(約5億6,400万円)の罰金を支払い、先日ようやく正式な「建築許可」を得たのだ。

■未完の世界遺産

 1882年から建設が始められ、一時はその工期には300年は必要とまで言われていた“未完の世界遺産”サグラダ・ファミリア。近年は工期が大幅に短くなり、ガウディ没後100年となる“2026年”に完成予定となっている。

 毎年約450万人がサグラダ・ファミリアを訪れ、地域にとっては大きな観光収入となっている存在だが、どうしてここまで長い期間の工事となってしまったのだろうか。

 理由はいくつかあげられるが、まず、当時の建設費用が教会への寄付だけで賄われていたことだ。現在は観光客増加により潤沢な資金が得られている。また独特な造形からもわかるように複雑な装飾も要因だ。その他、建設途中にガウディが亡くなった(1926年没)ことや、スペイン内戦(1936~39年)で資料が消失していたことも影響した。ところがこれらは、IT技術の進歩で補完され、100年の間に建築技術も飛躍的な進歩を遂げたのだ。

 ガウディが残したとされる言葉に「神は急いではおられない」があるが、私たちが生きている間にサグラダ・ファミリアの完成を是非とも見届けたい。(記事:高塔・記事一覧を見る

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