リョウタムラカミ、2019年秋冬コレクション発表

2019年3月23日 21:13

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記事提供元:ファッションプレス

 リョウタムラカミ(RYOTAMURAKAMI)の2019年秋冬コレクションが、2019年3月20日(水)に発表された。

■母の"めちゃくちゃ"な服作りから着想

 今季のインスピレーション源は、2017年秋冬シーズンまでデザイナー村上亮太と共にコレクションを作り上げていた母親・村上千秋の洋服づくり。ブランドのクリエーションに携わることが無くなった後も、大好きな洋服づくりを続けている母。「でも、技術や知識が無いから、めちゃくちゃな作り方をするんです。たとえば裏地の作り方が分からないから、同じ形の洋服を二着作って、それをくっつけちゃったり...。」と村上は口にする。

 正しい仕立て方なんて分からない、でもただ純粋に、がむしゃらに"カワイイ"と思ったものを完成させる。そんな母親のピュアな洋服づくりに着想を得て完成させたのは、「悪夢」のようなコレクション。「ファッションは夢ぐらいふわふわで無責任なものでもいいのでは。」という気付きを、村上なりに洋服に落とし込んだ。また今シーズン、ランウェイに登場したメンズウェアにもその哲学が反映された。

■二着を繋ぎ合わせたアウター

 テーラードジャケットやダブルブレストのコートは、前述の母親の裏地作りにインスパイアされたのだろうか、二着の異なるアウターを繋ぎ合わせたかのように、ストライプ×プリンス オブ ウェールズや、ブラック×ブラウンのバイカラーで表現されている。本来ならば端正な顔立ちのアウターが、ユーモアたっぷりに個性を主張している。

■"カワイイ"を詰め込んだニットウェア

 母親がずっと作り続けているニットウェアは、今季の特徴的なアイテムの1つ。ただしそのフォルムやディテールは通常のセーターとはかけ離れていて、だらしなく伸びてしまったような首回りや袖、フロントに張り付けられたポケットなどが目を惹く。仕立てはめちゃくちゃにも思えるが"カワイイ"を追及することには妥協がない。ニットウェアには、かぎ針編みのフラワーコサージュやうさぎのアップリケのような装飾が散りばめられた。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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