【編集長の視点】Jトラストは業績下方修正・減配も「負のレガシイー」一掃で来期業績への期待を高め急反発

2019年2月19日 09:21

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 Jトラスト<8508>(東2)は、前日18日に44円高の436円と急反発して引け、東証第2部値上がり率ランキングの第4位と高人気化した。同社株は、今年2月13日に今2019年3月期第3四半期(2018年4月~12月期、3Q)決算の開示とともに、今3月期通期業績の下方修正、赤字転落、減配を発表しており、翌14日には寄り付き直後の昨年来安値366円への急落から426円へ切り返し東証第2部値上がり率ランキングの第9位となり、前週末15日は目先の利益確定売りと戻り売りに押されて反落したが、週明け18日は再び底値買いが再燃した。業績下方修正は、インドネシアでのM&A前からの「負の遺産」の不良債権を一括して処理したことなどによるもので、「負のレガシー」一掃として来期業績への期待を高め売られ過ぎ訂正買いが再燃した。また、そのインドネシアでは、今年1月から日本での就労を希望するインドネシア人学生向けに初の日本語習得のための教育ローン商品も発売しており、今年4月1日に施行される改正出入国管理法関連株人気も、側面サポートしている。

■不良債権一括処理、貸倒引当金繰入など業績V字回復の収益基盤が整う

 同社の今2019年3月期通期業績は、期初予想より営業収益を79億3700万円、営業利益を398億1800万円、純利益を416億6800万円それぞれ引き下げ、営業収益754億4100万円(前期比1.5%増)、営業利益327億4500万円の赤字(前期は47億5900万円の黒字)、純利益363億5000万円の赤字(同7億3100万円の赤字)と営業収益は続伸するものの、営業利益は赤字転落する。日本金融事業、韓国及びモンゴル金融事業は好調に推移しているが、業績の不確実性を完全に払拭し業績のV字回復の下地作りのために、現時点で考え得る限りのリスクを前倒して計上することが要因となった。

 具体的には東南アジア金融事業で連結子会社PT Bank JTrust Indonesia Tbk.(BJI)の買収前からの負の遺産の不良債権を一括して処理し108.4億円の損失を計上したほか、投資事業で連結子会社のJTRUST ASIA PTE.LTD.の保有するGroup Lease PCLに対する債権についてその全額に貸倒引当金199.2億円を繰り入れたことなどが要因となった。この貸倒引当金計上の結果、将来の回収金は、利益計上され、BJIでは体制のスリム化・効率化を進め、昨年10月に株式を取得したオートローンの老舗であるPT OLYMPINDO MULTI FINANCEとのシナジー効果も見込めることから業績がV字回復する収益基盤は一層強固となる。

 今期配当は、業績の下方修正を踏まえて期末配当を従来予想の6円から1円に引き下げ年間7円(前期実績12円)に減配する。また業績下方修正、減配の経営責任を明らかにするため代表取締役社長の月額報酬の支払いを取り止め、その他の取締役執行役員の月額報酬を20%減額させる。

 なおインドネシアでの教育ローン商品は、日本での就労や技術習得を目指してインドネシア人学生に日本語能力の習得を目的として広島銀行<8379>(東1)などと共同開発して発売した。

■特大の陽線包み足を示現して大底打ちを鮮明化させまず昨年12月高値を目指す

 株価は、今年2月14日に前日の業績下方修正・減配発表で突っ込んだ昨年来安値366円から16%超も切り返して引け、テクニカル的にも特大の陽線包み足を示現して大底打ちを鮮明化し、東証第2部市場の値上がり率ランキングの第9位に躍り出る人気となった。続く15日は反落したものの、前日18日は再び底値買いが再燃して値上がり率ランキングの第4位、東証全市場の上昇率ランキングでも第21位にランクアップしており、昨年12月高値584円を一通過点に一段の戻りを試そう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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