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米ハンフォードの核処理施設、放射性核廃棄物のガラス化計画早める 新たな問題も

2019年2月5日 15:04

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward曰く、 米ワシントン州ハンフォードにはハンフォード・サイトと呼ばれる原子力関連施設が存在する。その1つである「Hanford Vit Plant」が、2022年に低放射性核廃棄物の「ガラス化」を開始する予定だという。

 これは「裁判所から命じられた期限より1年早い」前倒しでの作業となる。それでも、このプロジェクトには不穏な空気がつきまとっている。米国エネルギー省(DOE)は、一部の放射性廃棄物をより危険性の低いものに再分類することを提案している。それがHanford Vit Plantの長期運用計画にどのように影響するかは不明だ。

 ハンフォードには、過去の核兵器計画で発生した高レベル放射性廃棄物約2億1200万リットルほどが収容されている。何十年もの議論の末、連邦および州の当局者は放射性廃棄物が土壌や地下水を汚染しないようガラス化して保存することに同意した。カラス化は廃棄物を高温溶融装置内で高温で熱し、ガラス形成材料と混合してガラスに取りこむ作業だ。いったん冷却されれば、ガラス化廃棄物は永久的かつ安全に処分することができるという。ただ、ガラス化には高いコストが必要とされる。

 また、2022年からガラス化されるのは非高レベル放射性廃棄物であり、より危険度の高い高レベル放射性廃棄物に関しては長期の運用計画が立てられている。それでも期限は存在しており、ワシントン州、オレゴン州、連邦政府間の同意判決により、Hanford Vit Plantでは2036年までに全施設を完全稼働させることが法的に義務付けられている。DOEは、核廃棄物を再分類する案が採択された場合、運用計画にどのような影響が出るかは提示していない。しかし、核廃棄物の再分類を行った場合、長期の時間が必要なクリーンアップ作業を回避し、数十億ドルを節約できるとしている(IEEE SPECTRUMSlashdot)。

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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

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