東武東上線に「川越特急」新設 池袋・川越アートトレインも運行開始

2019年1月19日 11:16

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「池袋・川越アートトレイン」のイメージ(画像:東武鉄道の発表資料より)

「池袋・川越アートトレイン」のイメージ(画像:東武鉄道の発表資料より)[写真拡大]

  • 「池袋・川越アートトレイン」のイメージ(画像:東武鉄道の発表資料より)
  • 「池袋・川越アートトレイン」のイメージ(画像:東武鉄道の発表資料より)

 東武鉄道は17日、東上線に「川越特急」を新設すると発表した。3月16日のダイヤ改正から運行を開始し、50090系を充当する。停車駅は、池袋、朝霞台、川越、川越市、坂戸と、東松山から先の各駅で、池袋~川越間を最短26分で結ぶ。特急料金は不要。

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 また、ダイヤ改正に先立ち、2月12日から「池袋・川越アートトレイン」を運転する。50092号(10両編成)に川越をテーマとした日本画をラッピングし、観光地川越の魅力を伝えながら、東上線の沿線価値向上も図る。

■川越の魅力が満載の特急列車

 車内自動放送による川越の観光案内や、一部列車へのコンシェルジュ乗車など、多方面から川越の魅力をアピールしていく。まさに、東上線のイメージを覆す観光列車の登場だ。

 なお、川越特急は平日下り2本、上り3本が運転、土休日には下り2本と上り4本が運転される。

■池袋・川越アートトレイン

 東アジア文化都市の開催地に選出された豊島区の「アートの力」で、川越の多彩な魅力を50092号10両編成の全体に表現する。東上線の起点である豊島区池袋と、埼玉県川越市の連携強化も目的だ。原画は、豊島区推薦の若手画家、古家野雄紀氏によるもの。

 アートトレインに充当される50092号は、ダイヤ改正後川越特急として運行される予定だ。

■東武50090系

 川越特急に使用される50090系は、ロングシートとクロスシートを自在に変換できるタイプの車両である。川越特急充当時はクロスシートで運転されるが、特急料金不要なため、乗り得感のある列車になるだろう。

 50090系は、東上線の通勤ライナーとして位置づけられているTJライナー充当時にもクロスシートで運転されるが、TJライナーは乗車整理券として下りは310円、上りは410円が必要となる。

■首都圏~川越を制するのは西武か東武か

 西武新宿と本川越間には、西武鉄道の特急レッドアローが運行されている。特急料金は500円、所要時間は約45分だ。充当されている西武10000系は東武50090系に比べて車格は高いが、最短所要時間26分で特急料金不要の川越特急がライバルになる可能性は高いだろう。(記事:山岡光・記事一覧を見る

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