電通とエジェは11日、3Dバーチャルキャラクターを用いた接客Vチューバーサービス「キャラトーカー」を共同開発したと発表。操作者の表情や声はスマホを介して即時キャラクターに反映され、その表現の幅も広い。顧客との会話に特化したサービスだ。その第1弾は12日から24日の間、伊勢丹新宿店でお披露目される。
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登場するのは小猫をモデルにしたキャラクター「なてし」で、伊勢丹新宿店の本館6階催事場にて開催される「2018 ISETAN CHRISTMAS LAND」において姿を現す。2019年度上期からはキャラクターの種類や配信システムなどを充実させたうえで、サービスを本格化させる予定となっている。
実際に売り場に展開する際は、店舗に設けられたモニターにキャラクターを映し、別室から操作する形が想定される。別室の操作者が店頭にいる顧客をモニタチェックしながらスマホやタブレットに話しかけ、キャラクターを通して会話するという具合だ。商業施設や観光施設などにおいて、店頭販売や施設の案内といった業務への活用が期待される。
加えて訪日外国人向けに多言語にも対応、また導入企業専用のオリジナルキャラクターの制作やグッズ物販といったビジネス展開も可能にする。
すでにVチューバーは動画配信サービスで活躍するキャラクターとして一般に認知されており、企業や自治体のマスコット役として起用されるケースも見受けられる。プロモーションの意向に合わせたキャラクターを作れ、実在のキャストのようなスキャンダルリスクも低い。
ただ、そうした点が評価される一方で、人の動きを精密に模倣させようとすると設備などの準備やその運用に手間と費用がかかるという課題もあった。
しかしキャラトーカーの場合、導入にあたって高価な機材や専門技術者は不要なため、コストは従来よりも低くなる。特殊ソフトや身体の動きを認識して読み取る高精度なセンサーデバイスなどを用意することなく、アプリを起動して話しかけるだけでキャラクターは表情豊かに動く。彼らが当たり前に来店客を出迎える日も近いかもしれない。(記事:小椋恒示・記事一覧を見る)
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