買い手控え要因多く/後場の投資戦略

2018年12月7日 12:23

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;21524.02;+22.40TOPIX;1610.11;-0.49

[後場の投資戦略]

 日経平均はプラスを確保して前場の取引を終えたが、前日までの3日間の下落幅が1000円あまりに達していたことを考えると、戻りの鈍さが意識せざるをえない。ファーストリテやユニファミマが日経平均の下支えとなったが、東証1部の値下がり銘柄は全体の6割近くとなった。自動車株や半導体株を中心とした輸出関連株が軟調に推移しており、やはりファーウェイ幹部の逮捕を受けて米中対立激化への懸念が根強いことが窺える。4日、6日と株価急落する場面が相次いだことから、投資家の警戒ムードも強いだろう。

 また週末に加え、今晩の米国では11月雇用統計の発表が控えている。早期の米利上げ打ち止めへ期待が高まるなか、雇用統計の内容を見極めたいとの思惑もあるだろう。イベントを控え買い戻しが入る可能性こそあるものの、積極的な買いを手控える要因が多く、後場の日経平均も上値の重い展開が続きそうだ。(小林大純)《AK》

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