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イランの通貨暴落はメッセージングアプリのせいか

2018年12月4日 22:57

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記事提供元:スラド

taraiok曰く、 イランの通貨リアルの価値が今年に入って急落しているが、メッセージングアプリでやり取りされた「偽ニュース」がこれに大きく影響しているという話があるようだ(ForeignPolicySlashdot)。

 リアルは2018年5月に米国がイランとの核合意から離脱した後に下落が加速したとされる。しかしForeignPolicyの記事によると、イランの通貨が大幅に下落したのは、米国の制裁やイラン経済が根本的な原因ではなく、イランの通貨業者や仲介業者たちがTelegramを使用して偽のニュースを流し、相場をコントロールしていたためだとしている。

 イランでは200万人以上のTelegram利用者がいるとされている。Telegramは暗号化により匿名性が高いことで知られ、「Channel」機能を用いることで個人でも情報発信がしやすい。また匿名性の高さからイラン政府の検閲もないメディアとなっている。こうした背景からTelegramはイラン人にとって最も信頼できるニュースソースの一つになっているという。

 今年の初めに米国による制裁の報道が流れ出したとき、通貨業者は何百ものChannelを作り、即座にドル価格の変動を発表した。Channelによる情報拠点を手に入れた通貨業者は、歪んだ経済ニュースを流し、彼ら自身が為替レートに影響を与える力となっているとしている。

 2017年に行われたイランの大統領選挙で、現ハッサン・ロウハニ大統領はメッセージングアプリである「Telegram」を用いた広報戦略によって当選することができたとされる。しかし今度は、Telegramがロウハニ大統領を陥れる結果になるかもしれない。

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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

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