概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は0.4%高で続伸、「上海・ロンドン相互取引」期待感

2018年11月19日 10:46

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記事提供元:フィスコ


*10:46JST 概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は0.4%高で続伸、「上海・ロンドン相互取引」期待感
【ブラジル】ボベスパ指数 88515.27 +2.96%
休み明けとなる16日のブラジル市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比2542.21ポイント高(+2.96%)の88515.27で取引を終えた。85974.89から88516.46まで上昇した。

買いが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。通貨レアル高の進行が好感され、ブラジル株に買いが継続した。また、外資流入が加速するとの観測や、次期政権による経済改革への期待が高まっていることも、引き続き支援材料となった。一方、内需関連の一角がさえない。消費低迷の継続などが足かせとなった。

【ロシア】MICEX指数 2372.67 -0.37
16日のロシア株式市場は弱含み。主要指標のMICEX指数は前日比8.78ポイント安(-0.37)の2372.67で取引を終了した。2398.20から2365.20まで下落した。

プラス圏で推移した後は後半はマイナス圏に転落した。欧州市場がさえない展開を示したことがロシア株の売り圧力を強めた。また、米中貿易交渉の進展を見極めたいとのムードも強い。一方、ブレント原油価格の上昇が指数をサポートした。

【インド】SENSEX指数 35457.16 +0.56%
16日のインドSENSEX指数は続伸。前日比196.62ポイント高(+0.56%)の35457.16、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同63.50ポイント高(+0.62%)の10682.2で取引を終えた。

海外先行した後は前日の終値近辺で一進一退の展開を示した。外国人投資家(FII)の買い越しが指数をサポート。また、輸出の回復なども引き続き支援材料となった。10月の輸出増加率(前年同月比)は17.9%となり、前月のマイナス2.2%を大幅に上回った。同月の輸入増加率も前月の10.5%から17.6%に拡大した。

【中国本土】上海総合指数 2679.11 +0.41%
16日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比10.94ポイント高(+0.41%)の2679.11ポイントと続伸した。

市場活性化の期待が強まる流れ。「上海・ロンドン両株式市場の相互取引」は早ければ12月8日にも開始される——との見通しを中国証券報が14日に報じたことを改めて材料視した。また、中国証券監督管理委員会(証監会)の幹部は、「相互接続の準備は出来ている」と語っている。詳細が近く発表されると見られるなか、投資家の期待感が一段と高まった。人民元安の進行懸念も後退。中国人民銀行は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を3日連続で元高方向に設定した。《FA》

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