カナダ・トルドー首相、メディア不信は民主主義の脅威に繋がる

2018年11月17日 12:14

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward曰く、 国境なき記者団は「人類共通の利益」の基本原則を確立するための国際宣言を作成した。11日午後から開催されている「パリ平和フォーラム」の傍らで関連イベントを開催していた。このイベントに、カナダのジャスティン・トルドー首相を含む5人の大統領と首相が参加し、この宣言を支持することを表明している。

 トルドー首相はこのイベントに関連した記者会見を開き、民主主義を守る防波堤が、自由な発想を持つ強力なメディアであると強調した。曰く「民主主義が機能するためには、適切な教育を受けた知識の豊かな民衆が必要です。彼らは権力を誰に与え、いつ権力を取り除くのかについて賢明な決定を下す能力があります。もし、市民が自らが権力を行使したことを、分析したり理解できなくなれば、民主主義は発生と同時に基盤の崩壊も始まるでしょう」。

 トルドー首相は、あまりに多くの市民が冷笑的になる「シニシズム」の広がりも指摘した。「国際的な競争が加速するにつれて、政治やメディアに対する不満が高まり、メディア不信も含むシニシズムが広がっている。それを防ぐのには自由思想をもつ独立した、厳しくも強力な尊重されたメディアが必要なのです」と語った(CBC国境なき記者団発表Hong Kong Free PressSlashdot)。

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