キャンバス 1Qは2ケタ増収、技術アドバイザリーフィーおよび契約修正一時金を計上

2018年11月14日 16:05

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記事提供元:フィスコ


*16:05JST キャンバス---1Qは2ケタ増収、技術アドバイザリーフィーおよび契約修正一時金を計上
キャンバス<4575>は13日、2019年6月期第1四半期(18年7月-9月)決算を発表した。事業収益は前年同期比20.0%増の0.33億円、営業損失は1.87億円(前年同期は1.31億円の損失)、経常損失は1.89億円(同1.33億円の損失)、四半期純損失は1.09億円(同1.33億円の損失)となった。

同社の開発パイプライン中で最も先行している化合物CBP501は、独自のスクリーニング(薬剤探索)から獲得された、多様な細胞機能に関わる蛋白質カルモジュリンの制御機能を調整し複数の作用により抗癌活性を示す、独特の抗癌剤(カルモジュリンモジュレーター)である。米国FDAの規制下において、悪性胸膜中皮腫および非小細胞肺癌を対象とする2つの臨床第2相試験を終了した後、新たに得られた知見を踏まえ、免疫チェックポイント阻害抗体との併用による臨床試験(フェーズ1b試験)を実施している。

また、2つ目の候補化合物CBS9106は、臨床試験開始に必要な前臨床試験を終え、米国Stemline Therapeutics, Inc.と2014年12月にCBS9106の開発・製造・商業化にかかる全世界(日本・中国・台湾・韓国を除く)における独占的権利を供与するライセンス契約を締結した。さらに同ライセンス契約は2018年8月14日付で修正契約が締結され、除外地域の削除と技術アドバイザリーフィー期間の延長が合意された。これに伴い、第1四半期において、技術アドバイザリーフィー0.27億円および契約修正一時金0.05億円を事業収益として計上している。

さらに、これら2つの候補化合物の開発を推進すると共に、新規候補化合物の創出・開発パイプラインの拡充に向けて、同社独自の薬剤スクリーニング法による探索研究を実施している。

2019年6月期通期の業績予想については、事業収益は前期比5.0%増の1.15億円、営業損失は8.51億円、経常損失は8.51億円、当期純損失は8.52億円とする期初計画を据え置いている。《SF》

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