概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は下落、前日の欧米市場の下落を受け

2018年10月22日 11:46

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記事提供元:フィスコ


*11:46JST 概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は下落、前日の欧米市場の下落を受け
【ブラジル】ボベスパ指数 84219.74 +0.44%
19日のブラジル市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比372.62ポイント高(+0.44%)の84219.74で取引を終えた。83666.71から84954.41まで上昇した。

買いが先行した後は前日の終値近辺でもみ合った。大統領選挙への期待が引き続き指数をサポートした。また、原油価格の上昇も資源セクターの物色手掛かり。このほか、通貨レアルが米ドルに対して上昇したことが好感された。一方、最近の上昇で足元では高値警戒感が強まり、やや伸び悩む展開となった。

【ロシア】MICEX指数 2344.79 -1.42%
19日のロシア株式市場は3日続落。主要指標のMICEX指数は前日比33.83ポイント安(-1.42%)の2344.79取引を終了した。2381.83から2342.05まで下落した。

小幅高で寄り付いた後は売りに押され、終盤に下げ幅を一段と拡大させた。通信大手ヤンデクス(YNDX)の急落が指数の足かせとなった。最大の発行済株式の3割がズベルバンク(SBER)に売却するとの観測が嫌気されたもようだ。ズベルバンクが米国の制裁企業リストに含まれており、ヤンデクスもそれによって悪影響を受けると警戒されている。一方、原油価格の上昇などが指数をサポートした。

【インド】SENSEX指数 34315.63 -1.33%
19日のインドSENSEX指数は下落。前日比463.95ポイント安(-1.33%)の34315.63、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同149.50ポイント安(-1.43%)安の10303.55で取引を終えた。

売りが先行した後もマイナス圏でもみ合った。前日の欧米市場の下落を受け、インド株にも売りが先行。また、米金利の先高観が強まっていることを受け、インドなど新興国からの資金流出懸念も強まった。

【中国本土】上海総合指数 2550.47 +2.58%
19日の上海総合指数は大幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比64.05ポイント高(+2.58%)の2550.47ポイントと反発した。

金融当局の「口先介入」が相次ぐなか、投資家のセンチメントが改善する流れ。メディア各社は19日、中国人民銀行(中央銀行)、中国証券監督管理委員会(証監会)、中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)の各トップの発言を報道した。うち人民銀の易綱総裁は、「株式市場のバリュエーションは現在、歴史的な低水準にある」と述べている。足元の株価下落は投資家心理によるもので、「中国経済の良好なファンダメンタルズと一致していない」との見解を示した。また、経済・金融担当の劉鶴副首相も19日、株式市場のセンチメント改善に向けて発言した。《FA》

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