シノケングループは下値固め完了して出直り期待、18年12月期増収増益・増配予想

2018年10月18日 09:14

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 シノケングループ<8909>(JQ)は、アパート・マンション販売の不動産販売事業を主力として、不動産ファンド事業にも進出している。18年12月期増収増益・増配予想である。株価は同業他社の不正行為の連想売りで急落したが、9月安値と10月安値で下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。

■アパート・マンション販売の不動産販売事業が主力

 アパート・マンション販売の不動産販売事業を主力として、不動産管理関連事業、ゼネコン事業、エネルギー事業、介護事業、その他事業も展開している。

 18年3月には国内初の本格的な機関投資家向けアパートファンド「HTT-1号ファンド」を組成して不動産ファンド事業に進出した。18年8月には不動産ファンド事業の次なる一手として、国内初のアパートREITの組成・上場に向けた準備を開始すると発表した。

 また民泊関連では18年3月、民泊運営事業のビーコンSTAY社と資本業務提携した。18年4月には民泊対応型アパート第2号案件の開発に着手した。18年12月期中に20棟の新物件開発を目指すとしている。

■18年12月期増収増益・増配予想、2Q累計も増収増益と順調

 18年12月期連結業績予想は売上高が17年12月期比13.3%増の1200億円、営業利益が4.5%増の135億円、経常利益が8.2%増の132億円、純利益が8.4%増の92億円としている。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比18.5%増収、営業利益が5.9%増益、経常利益が3.1%増益、純利益が2.5%増益だった。アパート・マンション引き渡しが順調で、第2四半期累計として過去最高を更新した。通期予想に対する進捗率も売上高48.8%、営業利益50.5%と順調である。通期でも好業績が期待される。

 配当予想は第2四半期末30円、期末15円としている。18年7月1日付の株式2分割後に換算すると年間30円となり、17年12月期換算後の27円50銭に対して2円50銭増配となる。さらに経常利益が計画を10%以上上回った場合には特別配当を実施する予定だ。

■株価は下値固め完了して出直り期待

 株価(18年7月1日付で株式2分割)は同業他社の不正行為の連想売りで急落したが、9月12日安値1005円と10月11日安値1010円で下値固め完了感を強めている。10月17日の終値は1127円、今期予想連結PERは約4倍、時価総額は約410億円である。出直りを期待したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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