単語1つで自分がロボットではないと証明する実験 米MITで

2018年10月13日 16:08

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記事提供元:スラド

headless曰く、 MITの研究者2名が単語を1つだけ使う「ミニマルチューリングテスト」を提唱し、実験結果を公開している(論文GitHubThe Verge)。

 ミニマルチューリングテストでは被験者が所属する社会的グループや役割を最もよく示すと考える単語を1つ選ばせ、他者との違いに関する知覚を調べる。今回の実験には人間とスマートロボット、判事が登場。判事から2名は見えておらず、それぞれに英語辞書から単語を1つ選ばせ、それを元にどちらが人間か判断する。ロボットは死刑になるが、2名とも死にたくはない。

 論文では読者に対し、この設定の人間になったつもりで単語を1つ選んでから読み進むことを推奨している。

 実験1では被験者が人間役として単語を1つ選ぶ。被験者936人に選ばれた単語は計428個で、うち90個は2人以上が選んでいる。特に多く選ばれたのはlove(134人)、compassion(33人)、human(30人)、please(25人)。これらを単独で各1クラスターとし、残りの単語を感情、信仰と許し、食べ物、動物とロボット、生と死、身体機能と冒涜の6クラスターに分けている。40%の単語は体験に関連するものだが、感情として区分されたものに多かったとのこと。

 実験2では別の被験者が判事役となり、単語2つの組み合わせから人間が選んだと思う単語を選択する。単語は実験1の各クラスタートップで、love/compassion/human/please/empathy/mercy/banana/robot/alive/poopの10個45組。全組平均で70%の被験者がどちらか一方を選択できたという。トップ4のうちlove/compassion/pleaseは全般的に強く、多くの組み合わせで被験者の過半数に人間と判断されたが、humanが強かったのはrobotとの組み合わせのみ。一方、実験1で7人しか選ばなかったpoopが全組み合わせで最強だった。

 この結果は、被験者がpoop(うんこ)そのものを思い浮かべたのではなく、感情を動かされたためとみられ、冒涜に区分された他の単語でも同様の結果が予想されるという。一方、humanが弱かったのは明白すぎたためのようだ。なお、単語A>単語B>単語C>単語Aのように、単語の強さがループすることはなかったそうだ。

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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

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