ノーベル経済学賞、長期マクロ経済モデルに気候変動や技術革新統合の米国の2氏受賞

2018年10月11日 09:31

小

中

大

印刷

記事提供元:スラド

headless曰く、 2018年のノーベル経済学賞は、米国のウィリアム・D・ノードハウス氏ポール・M・ローマー氏が半分ずつ受賞した(プレスリリース概要科学的背景PDF一般向け解説PDF)。

 ノードハウス氏の授賞理由は気候変動と長期マクロ経済分析モデルの統合。ローマー氏の授賞理由は技術革新と長期マクロ経済モデルの統合。

 ノードハウス氏は科学者の間で化石燃料の燃焼が気候温暖化をもたらすとの懸念が広がりはじめた1970年代、社会と自然の相互作用について研究することを決める。1990年代半ばには経済と気候の世界規模での相互作用を定量的に説明する統合評価モデルを作成した最初の研究者となった。ノードハウス氏のモデルは炭素循環・気候・経済成長の3つのモジュールからなり、炭素税といった気候変動政策がもたらす結果の試算などに使われている。

 以前のマクロ経済学研究では技術革新が経済成長の主要な原動力になると考えられていたが、モデル化はされていなかった。ローマー氏は企業の新しいアイディアやイノベーションを生み出そうとする意欲を経済的な要求が支配することを示し、のちに内生的成長理論と呼ばれる理論の基礎となった。ローマー氏の理論は新しいアイディアや長期繁栄を促進する法令や政策につながる数多くの研究を生み出している。

 我々がどのように持続可能な世界的経済成長を達成できるかという問題に対し、2氏の研究は最終的な解答を出すものではないが、かなり近いところまで導いてくれたとのことだ。ちなみに、ローマー氏は授賞する可能性があるとは全く思っておらず、連絡の電話を迷惑電話だと思って2度無視してしまったそうだ。

 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | 地球 | ビジネス | サイエンス | 数学

 関連ストーリー:
2017年のノーベル経済学賞は行動経済学に貢献したRichard H. Thaler氏が受賞 2017年10月10日
2016年のノーベル経済学賞は、契約理論に貢献した2氏が共同受賞 2016年10月11日
2015年ノーベル経済学賞、米プリンストン大学のAngus Deaton氏が受賞 2015年10月13日
2014年ノーベル経済学賞は、フランスの経済学者 Jean Tirole氏が受賞 2014年10月14日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

「社会」の写真ニュース

政治・社会の最新ニュース

RSS

もっと見る

主要ニュース

RSS

もっと見る

広告

SNSツール

RSS

facebook

zaikeishimbun

いいね!

twitter

@zaikei_society

フォロー

google+

Hatena

広告

ピックアップ 注目ニュース