欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、月末・四半期末に伴う調整も

2018年9月28日 17:25

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記事提供元:フィスコ


*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、月末・四半期末に伴う調整も
28日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想したい。米景気拡大を背景に利上げ継続の方向となり、ドルに買いが集まりやすい見通し。ただ、ドル・円は年初来高値を更新して弾みがついたもようだが、高値圏では月末や四半期末に伴う持ち高調整などのドル売りが重しとなりそうだ。

前日発表された米国の4-6月期国内総生産(GDP)確定値は改定値と同じ前期比年率+4.2%と、4年ぶりの高成長を示した。その前日に連邦準備制度理事会(FRB)が中立的な水準まで引き締めスタンスを維持する方針を打ち出していたため、GDPがそれを後押しした格好。緩和的な金融政策の続く他の主要国を尻目に拡大基調の米国経済が改めて注目され、ドル買い基調が鮮明となった。ドル・円は年初来高値の更新で達成感が出るとみられたが、「1つの通過点になった」(市場筋)との見方。本日のアジア市場でもその流れが受け継がれ、ドル・円は次の上値ターゲットとなる昨年12月12日高値113円75銭の上抜けを狙う。

今晩も、イタリアの財政拡大路線や英国のブレグジットをめぐる政局不安から欧州通貨が買いづらいなか、米国の景気拡大と利上げ継続を背景にドル買い需要が増す見通し。21時半発表の8月コアPCE価格指数は7月と同水準の伸びとなる見通しだが、FRB物価目標の+2.0%以上となればドル買い基調が一層強まるだろう。ただ、本日は9月の最終取引日で週末や月末、さらに四半期末の調整が出やすいため、ドル・円が一気に114円台へ突入する展開は想定しにくい。また、トランプ大統領は直近でも利上げ批判を展開。貿易赤字是正に向け強硬な通商政策を推進する最中、望ましくないドル高に対する「指先」の介入を警戒したい。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・4-6月期経常収支(予想:-194億ポンド、1-3月期:-177億ポンド)
・17:30 英・4-6月期GDP改定値(前年比予想:+1.3%、速報値:+1.3%)
・18:00 ユーロ圏・9月消費者物価指数速報値(前年比予想:+2.1%、8月:+2.0%)
・21:00 南ア・8月貿易収支(予想:-18億ランド、7月:-47億ランド)
・21:30 米・8月個人所得(前月比予想:+0.4%、7月:+0.3%)
・21:30 米・8月個人消費支出(前月比予想:+0.3%、7月:+0.4%)
・21:30 米・8月コアPCE価格指数(前年比予想:+2.0%、7月:+2.0%)
・21:30 カナダ・7月GDP(前月比予想:+0.1%、6月:0.0%)
・21:30 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
・22:45 米・9月シカゴ購買部協会景気指数(予想:62.0、8月:63.6)
・23:00 米・9月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値(予想:100.5、速報値:100.8)
・05:45 ウィリアムズNY連銀総裁講演(短期金融市場関連の会合)《FA》

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