概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は4日ぶりに反落、通貨ルーブルが米ドルに対して下落

2018年8月24日 11:00

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記事提供元:フィスコ


*11:00JST 概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は4日ぶりに反落、通貨ルーブルが米ドルに対して下落
【ブラジル】ボベスパ指数 75633.75 -1.65%
23日のブラジル市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比1268.55ポイント安(-1.65%)の75633.75で取引を終えた。77232.13から75465.88まで下落した。

前日の終値近辺でもみ合った後は下げ幅をじりじりと拡大させた。米中貿易摩擦の激化懸念が警戒され、リスク回避の売りが広がった。また、通貨レアルが米ドルに対して下落したこともブラジル株の売り圧力を強めた。

【ロシア】MICEX指数 2260.04 -1.61%
23日のロシア株式市場は4日ぶりに反落。主要指標のMICEX指数は前日比37.02ポイント安(-1.61%)の2260.04で取引を終了した。2303.47から2258.11まで上昇した。

おおむねマイナス圏で推移し、終盤にかけて下げ幅をじりじりと拡大させた。通貨ルーブルが米ドルに対して下落したことがロシア株の売り圧力を強めた。また、米国がロシアに対して経済制裁を追加するとの懸念が根強いことも引き続き足かせとなった。

【インド】SENSEX指数 38336.76 +0.13%
23日のインドSENSEX指数は4営業日続伸。前日比51.01ポイント高(+0.13%)の38336.76、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同11.85ポイント高(+0.10%)の11582.75で取引を終えた。

買いが先行した後はいったんマイナス圏に転落したが、その後は再び買い戻された。外国人投資家(FII)の買い継続が支援材料。また、政策期待が高まっていることなども好感された。

【中国本土】上海総合指数 2724.62 +0.37%
23日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比10.02ポイント高(+0.37%)の2724.62ポイントと反発した。

制裁関税の発動で「悪材料の出尽くし感」が広がる流れ。中国の知的財産権侵害に対抗する米国の制裁関税第2弾(中国からの輸入品160億米ドル相当に25%の追加関税)は、日本時間午後1時1分に発動された。これに対抗し、中国側も同規模の報復関税を発動している。指数は後場途中から上昇に転じた。関税第1弾が発動された7月6日の相場でも、後場からプラスに転じている。《NH》

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