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働く母親を持つ子供はよく育つ ハーバード・ビジネス・スクールの調査
●働く母親も罪悪感を感じる必要なし
女性の生き方が大きく変わろうとしている近年、働く母親を持つ子供たちの成長についての報告が、ハーバード・ビジネス・スクールから発表された。
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必要に迫られて、あるいは自らの意思で仕事を持つ母親は、すべての時間を子供に捧げられないという事実に対して罪悪感を抱くことも多かったはずだ。しかし、ハーバード・ビジネス・スクールの発表によれば、働く母親を持つ子供たちは、成長過程においてさまざまなメリットがあることが明らかになった。
●24カ国の母親と子供の成長を調査
国際社会調査プログラム(International Social Survey Program)は、世界24か国で調査を実施した。
それによると、働く母親を持つ子供たちは、一度も就労したことのない母親を持つ子供たちよりも幼児期から責任感が強く、自立していることが判明した。また、家庭の中において兄弟や高齢者に対する配慮や世話をする習慣も、母親が働いている家庭の子供たちは有していたという。家庭という社会の中で責任をもって行動することが多いこうした子供たちは、自らの就職の際にもこうした経験を生かす傾向にある。
●社会に出てからも重要な役を担う可能性
実際、就労経験がある母親を持つ子供は、そうでない子供よりも就職率が4%から5%高いという結果が出ている。
調査で明らかになったのは、母親が働いていた場合、子供は責任感が強いことが多いという特徴である。これは、就職後も顕著である。母親が働いた経験があると、企業の中で運営管理職に属する可能性が33%であるのに対し、そうでない子供は25%にとどまっているという。
●働く母親から子供に発せられるメッセージが有益に
つまり今回の調査では、母親が家庭の外で仕事をしている場合、子供の可能性を伸ばすという結果がでたことになる。
ハーバード・ビジネス・スクールでは、責任をもって社会の中で働く母親の姿は、メッセージとなって子供に伝わるのではと推測している。最も身近な家族である母親が仕事をしていることは、子供によりさまざまな可能性を与えることになるようだ。
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