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コオロギを毎日食べると腸内環境が改善 米で研究
コオロギを毎日食べることで、腸内環境が改善したとの研究成果が発表された(論文、ウィスコンシン大学マジソン校のニュース記事、SlashGearの記事)。
栄養価の高さと環境負荷の低さで注目を集める昆虫食だが、健康に対する好影響・悪影響のすべてが確認されているわけではない。コオロギは高タンパクであるだけでなくキチンなどの多糖類を含むことから、腸の健康に作用することが予想される。
研究の被験者20名は18歳~65歳、BMI 18.5~29.9の健康な男女。米フロリダ州フォートコリンズでチラシを使って募集した。実験は間に2週間のウォッシュアウト期間を置き、前後各2週間にわたって研究者が用意した朝食を食べるというもの。用意される朝食には各2週間の一方に粉末の食用コオロギ25g(乾燥・加熱済み)が含まれており、二重盲検法によるクロスオーバー試験となっている。
実験の結果、コオロギを摂取することで腸内のビフィズス菌が5.7倍に増加し、血漿中のTNF-αが減少したという。腫瘍壊死因子のTNF-αは消化器系の炎症に伴って増加することから、減少は腸内の健康状態が全体に改善したためと考えられるとのこと。
その一方で、特定の乳酸菌が減少する現象もみられた。キチンの抗菌作用が影響した可能性もあるが、実験のため普段食べていた乳酸菌を含む食品を食べなかった可能性もある。また、プロバイオティックスサプリメントは少なくとも実験開始1週間前から使用をやめるよう指示していたが、サプリメント摂取により普段の乳酸菌レベルが高かったことも考えられる。将来の実験では、普段の食事の記録を集める必要があるかもしれないとのことだ。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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