欧米の注目経済指標:4−6月期米GDP成長率は4%超の可能性

2018年7月21日 15:02

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記事提供元:フィスコ


*15:02JST 欧米の注目経済指標:4−6月期米GDP成長率は4%超の可能性
7月23日-27日週に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■23日(月)午後11時発表予定
○(米)6月中古住宅販売件数-予想は548万戸
参考となる5月実績は543万戸、前月比−0.4%で市場予測を下回った。前年同月比でも−3.0%だった。ただし、販売価格中央値は26万4800ドルで過去最高を記録。6月については、金利上昇の影響や実勢価格上昇の影響が多少和らぐと予想されており、5月実績をやや上回る可能性がある。

■24日(火)午後5時発表予定
○(欧)7月ユーロ圏総合PMI -予想は54.8
参考となる6月実績は54.9で5月実績を上回ったが、今年1月の58.8が当面のピークとみられており、短期間でPMIが急上昇する可能性は低いとみられる。自動車の輸入関税などの影響が出てくるのは8月以降になるとみられている。ただ、ユーロ圏総合PMIは54程度で下げ止る可能性があるとみられており、市場予想はおおむね妥当か。

■26日(木)午後8時45分結果発表
○(欧)欧州中央銀行(ECB)理事会-予想は金融政策の現状維持
1−3月期における成長鈍化の要因について、2017年の非常に高い水準の成長の反動や国内外における不確実性の高まりなどが挙げられていた。ただし、当面は堅調で広範囲な経済成長が続くと予想されており、4−6月期のユーロ圏経済は多少持ち直す見込み。債券買い入れプログラムは予定通り年末時点で終了する。預金金利、主要政策金利は現状維持の見込み。

■27日(金)午後9時30分発表予定
○(米)4−6月期国内総生産速報値-予想は前期比年率+4.0%
米アトランタ連銀の経済予測モデル「GDPNow」では前期比年率+4.5%(7月18日時点)と推計されている。輸出増加などによって4%を上回る成長となる可能性は高いとみられており、1-3月期の+2.0%から加速する見通し。市場予想を上回った場合、年内2回の追加利上げを後押しする材料になるとみられる。

その他の主な経済指標の発表予定は、24日(火):(独)7月マークイット製造業/サービス業PMI、(ユーロ圏)7月マークイット製造業/サービス業PMI、(米)7月マークイット製造業/サービス業PMI、25日(水):(米)6月新築住宅販売件数、26日(木):(米)6月耐久財受注。《FA》

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