23000円を意識した相場展開、米朝首脳会談やFOMC結果を先回り/東京株オープニングコメント

2018年6月12日 08:46

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記事提供元:フィスコ


*08:46JST 23000円を意識した相場展開、米朝首脳会談やFOMC結果を先回り
 12日の日本株市場は23000円を意識した相場展開になりそうだ。11日の米国市場は、イタリア新政権のトリア経済相がユーロ圏への残留を表明し、欧州株が全面高商状となったことが好感されたが、米朝首脳会談やFOMC結果を見極めたいとの思惑から上値は限られた。しかし、シカゴ日経225先物清算値は大阪比130円高の22920円と23000円が射程に入ってきているほか、円相場は1ドル110円台を回復しており、これを受けて先物主導のインデックス売買が日経平均を押し上げよう。

 昨日の日経平均は指数インパクトの大きい値がさ株がけん引。重要なイベントを控えて、東証1部の出来高は11億株にとどまっており、インデックスに絡んだ商いが中心となった。本日も引き続き同様の相場展開になりやすいだろうが、米朝首脳会談は日本時間午前10時から開催される。後場には状況が報じられる可能性もあり、これが市場に大きく影響を与えてくることも意識されよう。世界にインパクトを与えてくると見込まれるなか、先回り的な流れからインデックスに絡んだ売買で一気に23000円を窺う相場展開もありそうだ。FOMCでの利上げを織り込んだ動きも意識されるところであろう。その他、相場のインパクトを狙った短期筋の値幅取り狙いの売買も活発化することも期待される。

 そのため、シカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップ・アップで始まった後はこう着が続こうが、後場に入ってからの動向が注視されそうである。ただ、インデックスに絡んだ売買が中心になるため、指数インパクトの大きい値がさ株に振らされやすいだろう。(村瀬智一)《AK》

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