6日の香港市場概況:ハンセン0.5%高で5日続伸、ハイテク関連に買い

2018年6月6日 18:00

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記事提供元:フィスコ


*18:00JST 6日の香港市場概況:ハンセン0.5%高で5日続伸、ハイテク関連に買い
6日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比165.65ポイント(0.53%)高の31259.10ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が24.26ポイント(0.20%)高の12283.58ポイントとそろって5日続伸した。売買代金は973億5900万香港ドルに縮小している(5日の売買代金は1060億3400万香港ドル)。

米ハイテク株高を好感。昨夜の米株市場では、ナスダック指数が0.4%高と3日続伸し、前日に続き史上最高値を切り上げた。米中通商協議の進展もプラス。貿易戦争を回避するための交渉で、中国側は対米輸入額を今年250億米ドル上積みすると提案した。また、米当局が制裁を科した中国通信機器メーカーの中興通訊(ZTE:000063/SZ、763/HK)を巡っては、制裁措置の解除に関して米商務省と基本合意したと伝わっている。中国の金融緩和期待も強まる状況。年央を迎えて流動性ひっ迫が警戒されるなか、預金準備率の引き下げ観測が浮上した。

ハンセン指数の構成銘柄では、アップル関連とされるハイテク関連が高い。小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)が9.3%、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.9%ずつ値を上げた。インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)も1.2%高としっかり。

半導体セクターも物色される。ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が3.6%高、上海先進半導体製造(3355/HK)が2.5%高、華虹半導体(1347/HK)が1.4%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.1%高と上昇した。

非鉄やセメント、鉄鋼など素材セクターも買われる。洛陽欒川モリブデン集団(チャイナ・モリブデン:3993/HK)が3.2%高、江西銅業(358/HK)が2.8%高、中国建材(3323/HK)が3.2%高、鞍鋼(347/HK)が1.6%高で引けた。

本土市場は小幅に3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.03%高の3115.18ポイントで取引を終えた。景気動向に敏感な素材株が高い。ITハイテク関連株やバイオ医薬関連株、空運株、発電株、前場にさえなかったエネルギー株なども上昇した。半面、金融株はさえない。不動産株や自動車株なども売られた。


【亜州IR】《FA》

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