今週のマーケット展望「戻り相場も一服 調整局面入りか」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(飯村真由)

2018年5月29日 07:37

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記事提供元:フィスコ


*07:37JST 今週のマーケット展望「戻り相場も一服 調整局面入りか」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(飯村真由)
 

こんにちは、フィスコリサーチアナリスト飯村真由の「マネックス証券の気になるレポート」です。今週は月末月初ということで経済指標の発表が目白押しですね。さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、5月28日に配信されました。その中から今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

まず広木さんは今週の国内市場について、『相場サイクルからも上昇トレンドは一服し、しばらく調整局面入りと思われる。決算発表が終わりファンダメンタルズ面での新たな材料がないなか、当面は米朝首脳会談の行方などを見守る展開だろう。日経平均は3月安値から2万3000円台をつけた戻り高値までの上げ幅に対してフィボナッチ比率の23.6%押し。他のテクニカル指標の過熱感もなく、下げはここで止まると思われる。2万2000円台中盤から後半でのもみ合いで推移しよう』と伝えています。

続けて、『経済指標としては30日に米国のGDP改定値とベージュブック、31日には4月PCEデフレータ、6月1日は5月の雇用統計が発表される。PCEや雇用統計での平均時給などインフレ指標に注目が集まる。1日には5月のISM製造業景況指数も発表される。最近の統計を見ると製造業の景況感はかなり改善しておりISMも持ち直しが期待される。製造業の景況感という意味では、31日に発表される中国の政府版製造業PMI、1日の財新版製造業PMIにも注目したい』と分析しています。

さらに、『中国のPMIが注目されるのは同じタイミングでMSCIの新興国株指数に中国A株(本土の上場株式)が組み入れられるからだ(6月1日から)。それなりの需要が発生するため、週末にかけて中国株相場は堅調となるだろう。中国株の安定は日本株にとっても支援材料である。MSCIと言えば、5月末(=31日)終値でMSCI指数の銘柄入れ替えが実施される。日本株では小林製薬、東京センチュリー、サイバーエージェント、SGホールディングスの4銘柄が新規採用となり九州フィナンシャルグループ、八十二銀行、ミクシィの3銘柄が除外される』と考察しています。

最後に、『5月31日にはマザーズにネット注文の印刷通販会社、ラクスルのIPOがある。外部環境が不透明で主力株が手掛けにくい状況だけに、再度、新興市場に目が向くきっかけになるかもしれない』とまとめています。

飯村真由の「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを飯村真由の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコリサーチアナリスト飯村真由《DM》

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