原油先物が3年半ぶりの高値、その背景は? サンワード貿易の松永氏(三井智映子)

2018年5月8日 14:29

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記事提供元:フィスコ


*14:29JST 原油先物が3年半ぶりの高値、その背景は? サンワード貿易の松永氏(三井智映子)
こんにちは、フィスコマーケットレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。 原油先物が3年半ぶりの高値を付けていますね。節目の70ドル手前の69.7ドルまで一時上昇しました。インフレの動向にとっても原油の値動きは気になります…そこで今回は原油相場についてのレポートをご紹介します。

レポートによると原油価格の上昇の背景は、『2015年に締結したイランへの経済制裁解除に関するイラン核合意の期限が迫っており、米国とイランとの対立に原油価格が反応しております。』とのことで、『米国は、5月12日のイラン核合意期限までにミサイル開発やサンセット条約などの条件が見直されない限り、イランへの制裁停止措置を延長しないという姿勢を示しております。それに対してイランは、イラン核合意に対するいかなる条件の変更も認めないという姿勢を示しております』と分析しています。

またレポートでは、『イランは、核開発の制限解除に向けて弾道ミサイルの開発を行っていると見られております。このままいけば、2025年以降からイランが核開発を再開することになります。これに対してイラン核合意に関する欧米6カ国中5カ国が核合意の条件変更の姿勢を示しております。このままいけば、5月12日の核合意の期限までに欧米6カ国のイラン核合意に対する意思統一は難しそうです』と分析。

続けて、『そうなれば、米国がイラン核合意から離脱して単独でイランに対する経済制裁再開の姿勢を示す可能性がります。こうした思惑が、最近の原油価格を押し上げているようです』との見解となっています。

トランプ米大統領はイラン核合意に関する自身の判断を現地時間の8日午後2時に発表すると明らかにしています
。引き続き注視してまいりましょう!

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の5月7日付「原油市場」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。


フィスコマーケットレポーター 三井智映子《DM》

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