イオレは下値固め完了感、団体活動を支援するデータカンパニー

2018年4月25日 09:35

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 イオレ<2334>(東マ)は団体活動を支援するデータカンパニーで、グループコミュニケーション支援サービス「らくらく連絡網」などを展開している。18年3月期大幅営業増益予想である。19年3月期も収益拡大を期待したい。株価はIPO人気が一巡したが下値固め完了感を強めている。

■団体活動を支援するデータカンパニー

 17年12月東証マザーズに新規上場した。団体活動を支援するデータカンパニーである。17年7月には凸版印刷<7911>と資本業務提携している。

 無料のグループコミュニケーション支援サービス「らくらく連絡網」運用を主力として、アルバイト求人サイト「ガクバアルバイト」「らくらくアルバイト」運用、および広告配信・マーケティング調査向けDMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)と連携したDSP広告サービス「pinpoint」も展開している。

 主力の「らくらく連絡網」は団体活動を支援する日本最大級の連絡網サービスで、17年9月末時点の会員数は669万人、アプリ会員数は138万人、有効団体数は38万団体に達している。4月9日には「らくらく連絡網」を活用し、ローカルとソーシャルの課題解決を応援するプロジェクト「オーレ・プロジェクト」のスタートを発表した。

 広告収入、送客成果報酬、広告主からのサービス収入が収益柱である。なお「らくらく連絡網」は、学校関係など一部の団体活動が終了する年末から3月末に会員数および団体数が減少し、新学期が始まる4月から6月に会員数および団体数が増加するという季節要因があるとしている。

■18年3月期大幅営業増益予想、19年3月期も収益拡大期待

 18年3月期の非連結業績予想は、売上高が17年3月期比33.1%増の15億41百万円、営業利益が73.0%増の2億円、経常利益が58.7%増の1億78百万円、純利益が1.3%減の1億25百万円としている。会員数が順調に増加して大幅増収、大幅営業増益予想である。19年3月期も収益拡大を期待したい。

■株価は下値固め完了感

 株価はIPO人気が一巡して安値圏でモミ合う展開が、3000円近辺で推移して下値固め完了感を強めている。4月24日の終値は2932円、前期推定PERは約45倍、時価総額は約68億円である。反発を期待したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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