20日の中国本土市場概況:上海総合1.5%安で反落、素材セクターに売り

2018年4月20日 17:04

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記事提供元:フィスコ


*17:04JST 20日の中国本土市場概況:上海総合1.5%安で反落、素材セクターに売り
20日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比45.83ポイント(1.47%)安の3071.54ポイントと3日ぶりに反落した。上海A株指数も下落し、48.04ポイント(1.47%)安の3216.70ポイントで取引を終えている。

米中通商摩擦の警戒感が強まる流れ。米半導体大手クアルコムによる同業の買収案件に関し、中国当局は買収審査に難色を示している。市場関係者の間では、「米国が中興通訊(ZTE:000063/SZ、763/HK)に制裁措置を講じた報復」との見方が流れた。国営メディアの新華社は20日、「中国の駐米大使は、米国が貿易戦争を主張するなら、中国は報復措置をとると表明した」などと報じている。両国の応酬により、実体経済にも悪影響が出ると不安視された。

業種別では、鉄鋼や非鉄、セメントなど景気動向に敏感な素材株がさえない。新余鋼鉄(600782/SH)が3.6%安、洛陽モリブデン(603993/SH)が2.4%安、華新水泥(600801/SH)が4.1%安で引けた。この日の上海商品取引所で、非鉄や鉄筋など主要商品が軒並み下落したことも嫌気されている。金融株や不動産株、自動車株、インフラ関連株、ITハイテク関連株、空運株、消費関連株なども売られた。

外貨建てB株の相場は反落。上海B株指数が3.44ポイント(1.07%)安の318.62ポイント、深センB株指数が21.75ポイント(1.96%)安の1088.94ポイントで終了した。


【亜州IR】《FA》

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