概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は3日続伸、シリア問題をめぐる米ロの緊張関係

2018年4月13日 10:25

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記事提供元:フィスコ


*10:25JST 概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は3日続伸、シリア問題をめぐる米ロの緊張関係
【ブラジル】ボベスパ指数 85443.53 +0.23%
12日のブラジル市場は3日続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比197.94ポイント高(+0.23%)の85443.53で取引を終えた。85025.38から85576.90まで上昇した。

買いが先行した後は前日の終値近辺でもみ合った。欧米市場の上昇が好感され、ブラジル株にも買いが広がった。また、原油価格の上昇なども資源セクターの物色手掛かり。一方、指数の上値は重い。弱い経済指標が指数の足かせになった。2月の小売売上高は前年比で1.3%上昇し、前月の上昇率3.1%と市場予想の3.5%を下回った。


【ロシア】MICEX指数 2210.05 +0.82%
12日のロシア株式市場は3日続伸。主要指標のMICEX指数は前日比17.90ポイント高(+0.82%)の2210.05で取引を終了した。2173.6から2220.83まで上昇した。

前半はマイナス圏に転落する場面もあったが、その後は買い戻された。シリア問題をめぐる米ロの緊張関係に対する懸念がやや後退していることが支援材料。また、原油価格の上昇や通貨ルーブル高なども関連銘柄の物色手掛かりとなった。

【インド】SENSEX指数 34101.13 +0.47%
12日のインドSENSEX指数は6日続伸。前日比160.69ポイント高(+0.47%)の34101.13、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同41.50ポイント高(+0.40%)の10458.65で取引を終えた。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅を拡大させた。成長ペースの加速観測が好感された。アジア開発銀行(ADB)は最新リポートで、2017年度(18年3月まで1年間)の成長率が7.3%まで加速するとの見通しを示した。なお、高額紙幣の廃止で小売業などが深刻な打撃を受け、2016年度のインド経済の成長率は6.6%まで減速した。

【中国本土】上海総合指数 3180.16 -0.87%
12日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比27.92ポイント安(-0.87%)の3180.16ポイントと4日ぶりに反落した。

商品市況安が逆風。上海商品取引所ではこの日、非鉄や鉄鋼など主要商品が軒並み安で推移している。中国人民銀行(中央銀行)が連日でオペ取引による資金供給を見送り、期日到来分を純吸収していることも懸念された。また、上海総合指数は前日まで3日続伸し、約3週ぶりの高値水準を回復していたこともあり、利食い売り圧力も意識されている。《NH》

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