日米欧の注目経済指標:10-12月期米GDP確報値は上方修正か

2018年3月24日 14:54

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記事提供元:フィスコ


*14:54JST 日米欧の注目経済指標:10-12月期米GDP確報値は上方修正か
3月26日-30日に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■27日(火)午後11時発表予定
○(米)3月CB消費者信頼感指数-予想は131.0
参考となる2月実績は130.8で市場予想の126.6程度を上回った。コンファレンス・ボード(CB)は「労働市場への自信がけん引となり、現在の景況感は改善。株式市場は動揺しているが、消費者は事業環境、労働市場、家計の先行きに楽観的」と指摘している。3月については労働市場の改善が続いていることや株式市場がやや安定していることから、2月実績を上回る見込み。

■28日(水)午後9時30分発表予定
○(米)10-12月期国内総生産確報値-予想は前期比年率+2.7%
参考となる改定値は前期比年率+2.5%。設備投資と政府支出は速報値から下方修正されたことが要因。確報値では大幅に修正される項目はないとみられるが、政府支出や設備投資などの一部項目はわずかに上方修正される可能性があるため、確報値は改定値を若干上回る可能性は残されている。

■29日(木)午後9時発表予定
○(独)3月消費者物価指数-予想は前年比+1.7%
参考となる2月実績は前年比+1.4%で1月の+1.6%から鈍化した。3月については製造業、サービス業PMIの数値が2月実績を下回っているものの、エネルギー価格の動向を考慮するとインフレ率がさらに鈍化する可能性は低いとみられる。市場予想は妥当な水準か。

■29日(木)午後9時30分発表予定
○(米)2月PCEコア指数-予想は前月比+1.6%
参考となる1月実績は前年比+1.5%で市場予想と一致した。ただし、より正確なインフレ率は12月の前年比+1.5266%に対して1月は+1.5152%とわずかに下回っている。2月についてはインフレ率上昇につながる要因が少ないことから、1月実績と同水準と予想されるが、インフレ加速を示唆する内容ではないとみられる。

その他の主な経済指標の発表予定は、27日(火):(米)1月S&PコアロジックCS20都市、(欧)ユーロ圏3月業況判断指数、28日(水):(米)2月中古住宅販売仮契約、29日(木):(米)3月シカゴ購買部協会景気指数、30日(金):(日)2月失業率・有効求人倍率、(日)2月鉱工業生産。《FA》

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