トレンド、京セラ、ソースネクストなど/本日の注目個別銘柄

2018年2月16日 16:26

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記事提供元:フィスコ


<4704> トレンド 6030 +570大幅続伸。前日に前12月期の決算を発表、営業利益は364億円で前期比6%増益、会社計画を10億円程度下回ったものの、株価上昇に伴うストックオプション費用増加や会計基準変更など一過性要因が主因であり、実態面では想定以上に好調との評価に。北米が回復しているほか、欧州やアジア市場が好調を持続。今12月期営業利益は407億円の見通し、2ケタ増益の計画も安心感に繋がっている。

<6966> 三井ハイテク 2054 +131大幅続伸。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を新規に「買い」、目標株価を2700円としている、自動車用モーターの性能向上のカギとなるモーターコアで世界シェアトップの約40%を誇っており、車の電動化進展で大きな恩恵を受け得ると評価のもよう。モーターコアが収益増をけん引する形で、営業利益は18.1期の26憶円から23.1期には125億円までの急拡大を予想している。

<2501> サッポロHD 3110 -90反落。前12月期決算を発表、営業利益は170億円となり、市場予想を15億円程度下回る着地に。北米などの海外市場が停滞する形になったようだ。今12月期からはIFRSを適用するとしているが、日本基準では196億円で前期比15%増益の見通しとしている。北米飲料、海外食品・飲料の拡大を見込んでいるが、足元で苦戦が目立っている分野であり、計画達成は不透明との見方が優勢に。

<7267> ホンダ 3774 +40続伸。JPモルガン証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げし、目標株価も3800円から4700円に引き上げ。北米四輪事業の収益性改善、高収益の二輪事業の一段の成長余地を織り込む局面にあると判断。19年3月期にかけて収益モメンタムは好調を持続し、営業利益は9089億円で前期比8.4%増と予想する。なお、二輪はインド市場拡大、構造的なシェア上昇が収益拡大の支えと。

<6971> 京セラ 6220 +228大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げしている。目標株価は8000円から8500円に引き上げた。ソーラー関連の減速をカバーするセラミック系部品の需要拡大を想定しているもよう。「高周波対応」「高信頼性・低ロス・放熱対応」といったトレンドが進行するなかで、セラミック部品の優位性は高まってきていると指摘。

<4344> ソースネクスト 639 +100大幅反発でストップ高。前日は決算発表を受けて大幅安だった。第3四半期累計営業利益が8.4億円で前年同期比38%減となり、通期計画17.2億円に対する進捗率の低さがマイナス視された。ただ、先行投資負担が短期的なコストアップ要因にもなった新製品「POCKETALK」に対する先行き期待は依然として高く、格好の押し目買い局面として意識される形になっている。

<6481> THK 4505 +200大幅続伸。前日は実質的に想定以上の好決算、市場予想を上回る今期見通しなどが好感される形となったが、前日に開催された説明会を受けて、本日は一段と評価が高まっている。新5カ年中期計画を発表しており、最終年度となる22年12月期の売上高5000億円、営業利益1000億円、ROE17%などを目標に掲げている。中期成長期待の一段の高まりへとつながっているようだ。

<8035> 東エレク 20425 +365続伸。ジェフリーズ証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」、目標株価も23000円から25000円に引き上げ。メモリ価格の高止まりによる各社の高水準の収益維持を背景に、96層の先端投資も前倒しで行われ、設備投資自体は2018年も高水準を維持すると想定。2018年度営業利益は従来の3030億円から3250億円に引き上げているようだ。株価調整でPER水準も低下しており、ダウンサイドは限定的とも。《DM》

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