東京オリンピックへ視界良好!強すぎる新田祐大

2018年2月14日 17:28

印刷

■競輪の魅力

 2月12日、四日市競輪場で読売新聞社杯全日本選抜競輪が行われ新田祐大が圧巻の走りを見せ優勝した。番組でMCを務めた坂上忍が口にしたように優勝した新田は「強すぎる」という言葉がぴったりで、他の選手より頭一つ分抜き出た強さを持っていた。レースは9人で行われたが、大方の予想は新田VS関東勢の平原VS近畿勢の村上のいずれかであった。

 新田は、力は申し分がないものの、同じ支部からはこのレースに他に誰も出ておらず、援護射撃がないという状況だった。そういった面に関してはやや不利ではないかという見方もあった。ところがそんな不安要素を一蹴するくらいの速さで他をねじ伏せ、最後は8番手から一気に巻くって1車体分も差を広げ優勝した。

■競輪について

 さて、競輪と聞いたらどんなイメージを持つだろうか?ギャンブルなのであまりいい印象を持たない人も少なくないことだろう。しかも競馬よりもメディアに出ることが少なく、女性は特に「敷居が高い」、もしくは「近づきたくない」と思っているのではないだろうか。しかし、「ガールズ競輪」や「ナイトレース」などがあったりと、ギャンブルをしなくても一スポーツとして楽しむことができる。

 そして何よりあまり知られてはいないが、日本発祥の競輪は「KEIRIN」というオリンピック種目でもあるのだ。普段ギャンブルの競技としてしか見られていないかもしれないが、オリンピック競技となれば、見方が変わるのではないだろうか。

■見ごたえ抜群

 上記でも触れたがギャンブルとしての印象が強いため競輪を拒絶している人は少なくない。しかしそういう人でもレースを見れば見方が変わるのではないだろうか。なぜなら競輪の最高峰のレースであるG1レースやKEIRINグランプリではレース直前に選手の状況や苦悩をドラマ仕立てにするドキュメントが特番として作られることが多いからだ。

 選手の思いや、競輪の奥深さを知った後で見るレースは格別でとりわけ力を入れてみてしまうことだろう。そしてレース終盤では激しく体をぶつけあい全力を出し切ってゴールに突き進む。この姿にはお金をかけていなくても感動させられる。

 特番を見て選手を好きになってからレースを見てもよし、レースを見て競輪の激しさの虜になってもよしといったところだ。

 恐らく東京オリンピックでKEIRINという競技は脚光を浴びる。しかしその前に、どういった選手がオリンピックで活躍するのか、KEIRINという競技は何が面白いのか、というのを知ってもいいだろう。

関連キーワード

関連記事