8日の中国本土市場概況:上海総合1.4%安で3日続落、大手銀行株に売り続く

2018年2月8日 17:13

印刷

記事提供元:フィスコ


*17:13JST 8日の中国本土市場概況:上海総合1.4%安で3日続落、大手銀行株に売り続く
8日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比47.21ポイント(1.43%)安の3262.05ポイントと3日続落した。約半年ぶりの安値水準に落ち込んでいる。上海A株指数も下落し、49.56ポイント(1.43%)安の3416.57ポイントで取引を終えた。


金融面での監督管理強化に対する懸念が続くなか、投資家のセンチメントが悪化する。中国人民銀行(中央銀行)は6日、2日間にわたる年次工作会議の終了後に内容を報告し、金融リスクを抑制する方針を改めて表明した。

時価総額上位の銀行株に売りが継続。中国工商銀行(601398/SH)が4.4%安、中国農業銀行(601288/SH)が3.4%安で引けた。保険株や石油株も下げが目立っている。ゼネコンや建機のインフラ関連株も急落した。不動産株や自動車株、空運株も値下がりしている。鉄鋼や非鉄、セメントの素材株も売られた。

半面、小売りや食品など消費関連株の一角はしっかり。百貨店チェーンの王府井集団(600859/SH)が3.2%高、白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が2.6%高と値を上げた。ホテル・レジャー関連株なども物色されている。

一方、外貨建てB株の相場はまちまち。上海B株指数が0.81ポイント(0.25%)安の325.86ポイント、深センB株指数が5.00ポイント(0.44%)高の1147.95ポイントで終了した。

【亜州IR】《CS》

関連記事