概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は3日ぶりに反落、原油価格の下落が嫌気

2018年2月5日 10:08

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記事提供元:フィスコ


*10:08JST 概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は3日ぶりに反落、原油価格の下落が嫌気
【ブラジル】ボベスパ指数 85495.24 +0.69%
2日のブラジル株式市場は3日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比1453.90ポイント安(-1.70%)の84041.34で取引を終えた。85495.08から83831.20まで下落した。

売りが先行した後は下げ幅を拡大させ、引けまで安値圏でもみ合った。原油価格の下落が圧迫材料となり、資源の一角に売りが広がった。また、弱い経済指標も嫌気された。1月の貿易黒字は27億7000万米ドルとなり、前月の50億米ドルと市場予想の30億3000万米ドルを下回った。ほかに、欧米市場の下落などがブラジル株の売り圧力を強めた。

【ロシア】MICEX指数 2281.84 -0.90%
2日のロシア株式市場は3日ぶりに反落。主要指標のMICEX指数は前日比20.73ポイント安(-0.90%)の2281.84で取引を終了した。2272.84から2309.60まで上昇した。

前日の終値近辺でもみ合った後は売りに押された、その後は下げ幅をじりじりと拡大させた。原油価格の下落が嫌気され、資源の一角に売りが広がった。また、米ロ関係の悪化懸念が再び高まっていることも圧迫材料となった。

【インド】SENSEX指数 35066.75 -2.34%
2日のインドSENSEX指数は4日続落。前日比839.91ポイント安(-2.34%)の35066.75、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同256.30ポイント安(-2.33%)の10760.60で取引を終えた。

売りが先行した後は下げ幅をじりじりと拡大させた。財政赤字が予想以上に拡大するとの観測が嫌気された。政府はこのほど、財政赤字が予想以上に拡大するとの見方を示し、2017年度(18年3月まで1年間)の財政赤字目標を国内総生産(GDP)の3.2%から3.5%に引き上げた。

【中国本土】上海総合指数 3462.08 +0.44%
2日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比15.10ポイント高(+0.44%)の3462.08ポイントと5日ぶりに反発した。

中盤から買われる流れ。中国人民銀行(中央銀行)の資金引き締めスタンスなどを嫌気して安く推移していたものの、後場に入り好業績期待銘柄の物色で指数はプラスに転じた。すでに中央企業(中央政府に直属する国有企業)98社の2017年業績は、利益総額が過去最高を記録したと報告されている。《CS》

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