概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は小幅続伸、国債の格下げなども引き続き圧迫材料

2018年1月17日 09:55

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記事提供元:フィスコ


*09:55JST 概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は小幅続伸、国債の格下げなども引き続き圧迫材料
【ブラジル】ボベスパ指数 79831.77 +0.10%
16日のブラジル株式市場は小幅続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比79.39ポイント高(+0.10%)の79831.77で取引を終えた。79667.72から80246.33まで上昇した。

高値圏で推移したが、終盤に上げ幅を急速に縮小させた。景気改善観測などを受け、海外からの資金流入期待がやや高まった。一方、指数の上値は重い。海外市場や原油価格の下落が嫌気され、資源の一角に売りが広がった。また、国債の格下げなども引き続き圧迫材料となった。

【ロシア】MICEX指数 2257.89 -0.16%
16日のロシア株式市場は続落。主要指標のMICEX指数は前日比3.64ポイント安(-0.16%)の2257.89で取引を終了した。2232.92から2265.64まで上昇した。

中盤に下げ幅を拡大させたが、その後は徐々に買い戻された。米政府がロシアに対し、追加の経済制裁を実施するとの観測が改めて嫌気された。また、原油価格の下落も資源セクターの圧迫材料となった。一方、指数の下値は限定的。銀行などの買い継続が指数をサポートした。

【インド】SENSEX指数 34771.05 -0.21%
16日のインドSENSEX指数は4日ぶりに反落。前日比72.46ポイント安(-0.21%)の34771.05、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同41.10ポイント安(-0.38%)の10700.45で取引を終えた。

前日の終値近辺でもみ合った後は終盤にマイナス圏に転落した。SENSEX指数が過去最高水準で推移しており、高値警戒感から利益確定売り圧力が強まった。

【中国本土】上海総合指数 3436.59 +0.77%
16日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比26.11ポイント高(+0.77%)の3436.59ポイントと反発した。約2カ月ぶりの高値水準を回復する。

中国企業の業績期待が根強いなか、見直し買いが入る流れ。これまでに業績見通しを明らかにした企業のなかでは、17年通期の好調を予測し、18年見通しも堅調なものが多い。人民元高の進行期待が強まっていることもプラス。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を前日に続き元高方向に設定した(約2年1カ月ぶりの水準)。《CS》

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