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RSテクノ Research Memo(7):生産能力拡大とシェア拡大については目標を達成
*15:14JST RSテクノ Research Memo(7):生産能力拡大とシェア拡大については目標を達成
■中長期の成長戦略と進捗状況
2. 成長戦略:台湾子会社・三本木工場の生産力拡大とシェア拡大
前述のように、三本木工場と台南工場の両工場において、デザインキャパシティを20%前後も上回る水準の生産が行われている。歴史と実績のある三本木工場のみならず、新設の台南工場が本格稼働後1年未満でフル生産以上の生産を行っているという事実は、中長期的経営方針の5項目のうち、“1)台湾子会社・三本木工場の生産力拡大”という目標が達成されたと言ってよいだろう。
RS Technologies<3445>はまた、“2)再生市場での当社のシェア拡大”という方針を掲げているが、同社の台南工場のフル稼働化とデボトルネックによる能力増強は、同業他社の能力増強の動きを大きく上回っている。したがって、2)のシェア拡大についても、目標は達成されたと言えるだろう。
こうした状況に鑑み弊社では、同社が目指すべきところは、1)と2)を収れんさせた上で、次のステップである生産能力増強を検討することだと考えている。
同社は2018年に世界シェア40%を目指すとしている。月間の12インチ(300mm)再生ウェーハの市場規模は約100万枚と推定されている。前述のように、三本木・台南両工場合計の実生産能力が30万枚を超えてきている現状では、今後の市場全体の成長を考慮しても、月産5万枚~10万枚の能力増強を図ることでその目標に近づくことができると弊社ではみている。
弊社では前回のレポートで、三本木工場でのフルラインの導入のケースや、台南工場でのボトルネック解消のための部分的投資などについて言及したが、現時点では、同社の設備増強は一歩一歩少しずつ能力を引き上げる形になるとみている。理由は言うまでもなく、設備投資額の抑制と能力増強後の速やかな高稼働率の実現だ。また、能力増強ニーズに対する時間的な節約もある。
具体的には、建屋及びユーティリティの面で余裕があるとみられる三本木工場において、生産設備の部分的導入で月産5万枚程度の能力増強を行うケースが最も可能性が高いとみている。このケースの設備投資額は約10億円と推定され、その場合には手元資金での対応が十分に可能だと弊社ではみている(2017年9月末の現金及び預金残高は2,728百万円)。
同社自身は、今後の生産能力増強については、時期・規模ともに未定という立場を貫いている。しかしながら、足元のタイトな需給バランスや、意思決定から生産開始までのリードタイム等を考慮すれば、2018年12月期の早い時期に決断が成されるのではないかと推測している。
同社が能力増強に対して慎重なスタンスを維持する背景は、増強後の稼働の確保にあるとみているが、そうした同社の背中を押す動きが出てきている。それは金属不純物除去技術について顧客の認定が取れたことだ。詳細は後述するが、これが認定されたことは、同社にとって新たな市場が追加されたことを意味する。このことは同社が生産能力増強を決断するうえで、非常に大きな後押しとなると弊社ではみている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)《MW》
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