ノーベル経済学賞、行動経済学に貢献したRichard H. Thaler氏が受賞

2017年10月11日 07:21

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記事提供元:スラド

headless曰く、 2017年のノーベル経済学賞は、米シカゴ大学のRichard H. Thaler氏が受賞した。授賞理由は行動経済学への貢献(プレスリリース)。

 Thaler氏は特定範囲に限れば合理的に見えるが全体としては不合理な限定的合理性や、フェアな価格設定に導く社会的な選好、長期的計画に短期的な誘惑が勝る自制心の欠如、といった要素が生む結果を探求。これらの人間の特質が系統的に個々の経済的な意思決定や市場に影響を与えることを示した。経済学と心理学を統合した先駆者であり、経済学研究に行動経済学という新しいフィールドを開いたとのこと。なお、Thaler氏は2015年の米映画「The Big Short(邦題: マネー・ショート 華麗なる大逆転)」に本人役で出演している。

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