ジェイテクト、中期戦略とTOBで事業推進

2017年9月8日 11:32

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 ジェイテクトは、2006年に光洋精工と豊田工機が合併して誕生し、ステアリングシステム、軸受、駆動部品、工作機械、電子機器などを製造販売している。自動車業界での競争と激しい変化に対応するため中期計画で5年先を見据えた戦略を重視し、毎年の事業計画はその一貫として推進している。

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 8月29日、ジェイテクトは、東証一部上場の富士機工に対するTOB(株式公開買い付け)の状況について発表した。今後の動きを見てみよう。

■富士機工に対するTOBの進捗状況
 ジェイテクトは自動車部品で取引関係にある富士機工に対し、一体での製品開発を目指して4月からTOBの準備を進めてきていた。今回各国の競争法への手続きは完了しているので、10月以降に日本での手続きが完了すればTOBが開始される見通しだと発表した。

 従来から富士機工の33.5%の株式を保有しており、持ち分法適用会社として持ち分比率に応じた損益を計上していた。TOBによって実質50%以上の議決権を得た場合には、富士機工が子会社としてジェイテクトの連結決算に反映されることになる。

 富士機工の前期(2017年3月期)の売上高は1,128億円、営業利益は67億円であった。

■前期(2017年3月期)実績と今期(2018年3月期)見通し
 ジェイテクトの前期実績は、売上高1兆3,183億円(前年比99%)、営業利益774億円(同94%)と海外売上比率58%の中、前年に比較して大幅円高(1ドル120→108円、1ユーロ133→119円)により132億円、競争の激化による価格低下により84億円の影響を受けた。

 今期見通しは、売上高1兆3,000億円(同99%)、営業利益は680億円(同88%)と保守的に1ドル105円、1ユーロ115円とさらに円高を見込んでの33億円、競争による価格低下90億円、コスト増80億円の影響を見込んだ見通しとなっている。

■事業別の長期戦略
 自動車業界では数年ごとにモデルチェンジを行い、自動化・電動化が進んでおり、自動車メーカーと長期商談をしながらの戦略が必要である。

 1.ステアリング事業
 高度運転支援システムADASの開発と安全・軽量・省燃費の推進によりグローバルトップシェア25%を確保する。

 2.駆動事業
 グローバルな商談により四輪駆動、油圧システムの強化と電動車への適合を進め、ドライブラインシステムサプライヤーとしての地位を確立する。

 3.軸受事業
 低トルク技術、小型軽量化技術を進化させ、高機能商品を投入する。

 4.工作機械・メカトロ事業
 ロボット市場、生産性向上に対応した工作機械の開発と工場で機械と機械をつなぎ、品質・成果のみえる化により人と設備が協調するスマートファクトリーを推進する。

 激変する自動車市場で中期戦略により事業推進を図るジェイテクトの動向を見守りたい。(記事:市浩只義・記事一覧を見る

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