ユーロ週間見通し:弱含みか、ECB総裁の発言で失望の売りも

2017年8月19日 15:17

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記事提供元:フィスコ


*15:17JST ユーロ週間見通し:弱含みか、ECB総裁の発言で失望の売りも
■弱含み、ECBの金融政策への思惑で売り強まる

先週のユーロ・ドルは弱含み。14日に1.18ドル台前半まで買われたが、「ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁はジャクソンホールでの25日の講演で、金融政策に関する新たなメッセージは打ち出さない」との報道を受けてユーロは反落。欧米株安やバルセロナでのテロ事件を嫌気したユーロ売り・米ドル買いも観測されており、ユーロ・ドルは一時1.1662ドルまで下落した。取引レンジ:1.1662ドル-1.1838ドル。

■伸び悩みか、ECBは早急な金融正常化に慎重姿勢

今週のユーロ・ドルは伸び悩みか。米ジャクソンホールで開催される年次総会での欧米中銀総裁の発言に関心が集まる。ただ、ドラギECB総裁は金融政策について踏み込んだ発言を控えるとみられており、ユーロは買いづらい見通し。一方、イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長は改めて利上げ継続方針に言及するとみられ、ユーロ売り・ドル買いがやや優勢となる可能性がある。

予想レンジ:1.1650ドル−1.1850ドル

■弱含み、ECBの金融緩和策縮小への思惑後退

先週のユーロ・円は弱含み。北朝鮮問題への過度な警戒感が後退し、一時130円台を回復したが、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、米ジャクソンホールで金融政策に関するメッセージを打ち出さないと報じられ、緩和縮小観測は後退。スペイン・バルセロナでテロ事件も発生し、ユーロ売り・円買いに転じた。取引レンジ:127円56銭-130円40銭。

■弱含みか、ECB総裁の発言で失望の売りも

今週のユーロ・円は弱含みか。24-26日開催に米ジャクソンホールで開催される年次総会でのドラギ欧州中銀(ECB)総裁の発言が注目される。9月7日のECB理事会で資産買入れプログラムの縮小が発表されるとの思惑は消えていないが、ECBはユーロ高の進行を懸念しており、金融政策に関する言及を避けた場合はユーロ売りが強まりそうだ。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・23日:8月マークイット製造業PMI(7月:56.6)
・23日:8月マークイットサービス業PMI(7月:55.4)

予想レンジ:126円00銭-130円00銭《FA》

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