今後のアメリカの経済政策を左右する雇用統計や米国経済指標の結果を注視せよ! 住信SBIネット銀行(三井智映子)

2017年8月1日 18:16

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記事提供元:フィスコ


*18:16JST 今後のアメリカの経済政策を左右する雇用統計や米国経済指標の結果を注視せよ! 住信SBIネット銀行(三井智映子)
こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の「住信SBIネット銀行の気になるレポート」です。

先週はオバマケア代替法案の共和党内でも通らない見通しとなったことや、スパイサー報道官の辞任などトランプ政権への先行き不透明感が台頭したようです。「ウィークリーレポート」では、『FOMCは、政策金利を予想通り据え置きとする発表をしました。最大の注目材料であった声明文は、バランスシート縮小に関して6月に示された「年内」から「比較的早期に」へ変更され、9月にも縮小が開始されるとの思惑に発表直後はドル/円が上昇する反応を見せました』と伝えており、ドル円は円高にふれました。

さて、今週の注目ポイントはどこなのでしょうか?「ウィークリーレポート」では先週のFOMCの結果を踏まえて、アメリカの経済指標に注目し、『先週は、FOMCの声明文が、ハト派的に傾いたと見られたことでドル安が継続しました。しかし、イエレン議長は年内の追加利上げを完全に否定しているわけでもなく、米国経済指標の改善によって、利上げペースを速める可能性は残されています。今週は、1日に発表される個人消費支出コア価格指数、さらには4日の雇用統計での時間給賃金で低インフレが「一時的なもの」だとの観測が強まる結果となれば、長期金利の上昇を通じてドル高に転じる可能性もあるだけに注目です
』との見解となっています。

またオーストラリアやヨーロッパの経済指標にも注目しており、『今週は豪RBA理事会や英国中銀の政策委員会があるほか、ユーロ圏のGDP速報値や消費者物価指数が発表されます』と伝えています。

そして『ロウ豪中銀総裁は先週26日に、「豪ドルがやや下落すれば、もっと良い」、「将来の政策金利は、過去よりも低い水準となる見込み」という発言をしており、政策金利の引き下げがあるのか注目です。ユーロやポンドが対ドルでの堅調さを継続するのか、特にユーロは急ピッチな上昇が続いているだけに、その動向が注目されます』と分析されています。

今週の主な経済指標・イベントは下記の通りです。

8月1日
中国:財新製造業PMI
豪:RBA政策金利
仏:7月マークイット製造業PMI
独:7月マークイット製造業PMI
欧州:7月マークイット製造業PMI、2Q GDP(季調済/前期比)
米:7月個人所得、6月個人支出、7月マークイット製造業PMI、7月ISM製造業景況指数、6月設支出(前月比)

2日
豪:6月住宅建設許可件数(前月比)
英:7月マークイット/CIPS英国建設業PMI
欧州:6月生産者物価指数(前月比)
米:7月ADP雇用統計

3日
豪:7月貿易収支
中国:7月財新PMIサービス業PMI
仏:7月マークイットサービス業PMI
独:7月マークイットサービス業PMI
欧州:7月マークイットサービス業PMI、7月小売売上高(前月比)
英:7月マークイットサービス業PMI、イングランド銀行政策金利
米:新規失業保険申請件数、7月マークイット米国サービス業PMI、7月ISM非製造業景況指数(総合)、7月耐久財受注(前月比)

4日
豪:6月小売売上高(前月比)
独:6月製造業受注(前月比)、6月製造業受注、労働日数調整済(前年比)、
7月マークイット建設業PMI、
米:7月非農業部門雇用者数変化・失業率・労働参加率・平均時給(前月比)、6月貿易収支、

今週は4日に発表される雇用統計を始め、かなり経済指標の発表が多いですが、しっかりと押さえておきたいですね。

上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子《DM》

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