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アンジェス Research Memo(7):今期中に再度、株式市場から資金調達を行う可能性がある
*15:06JST アンジェス Research Memo(7):今期中に再度、株式市場から資金調達を行う可能性がある
■業績動向
3. 財務状況
アンジェスMG<4563>の2017年12月期第1四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比688百万円減少の3,850百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現預金が104百万円減少したほか、前渡金が251百万円、売掛金が158百万円減少した。固定資産では、Vicalの株式評価減に伴って投資有価証券が30百万円減少した。
一方、負債は前期末比106百万円減少の562百万円となった。HGF遺伝子治療薬の国内臨床試験にかかる費用の支払いにより、買掛金が80百万円減少したほか、未払法人税等が72百万円減少した。また、純資産は前期末比581百万円減少の3,287百万円となった。新株予約権の行使に伴い資本金及び資本剰余金がそれぞれ237百万円増加し、その他有価証券評価差額金が446百万円増加したが、親会社株主に帰属する四半期純損失1,511百万円の計上により利益剰余金が減少した。
第1四半期末の現預金は890百万円となっており、今期の事業活動資金を賄うためには資金調達が必要となる。当面は2017年1月に発行した第3者割当による新株予約権の行使によって事業資金を調達していくことになる。2017年4月は40万株分が行使され、88百万円を調達している。残りの行使可能株数は550万株で、行使価額は株価水準によって変動することになる。仮に250円を平均行使価額とすると14億円弱を調達できる計算となるが、通期業績が会社計画通りに推移するならば、株式市場から再度資金調達を行う可能性が高く、1株当たりの株主価値が希薄化するリスクがある点には留意しておく必要がある。
同社ではこうした財務状態を鑑みて、今後は開発プロジェクトの絞り込みを行うとともに、開発早期段階でのライセンスアウトを行うことで、開発コストの削減や資金の獲得を図っていく方針を示している。なお、同社は期間損失が続くなかで財務状況も厳しい状況にあることから、2016年12月期の決算短信において、継続企業の前提に関する注記を付している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《TN》
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