【注目銘柄】芝浦電子は年初来高値更新して07年高値に接近、18年3月期増収増益予想で好業績を評価

2017年5月16日 10:43

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 芝浦電子<6957>(JQ)に注目したい。温度センサ部品の大手メーカーである。17年3月期連結業績が大幅増益となり、18年3月期も増収増益予想としている。これを好感して株価は年初来高値更新の展開となり、07年高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

 5月8日発表した17年3月期の連結業績(2月6日に利益を増額修正)は、売上高が16年3月期比3.8%増の220億71百万円、営業利益が同43.9%増の23億94百万円、経常利益が同44.0%増の24億63百万円、そして純利益が同49.8%増の18億18百万円だった。

 主力の温度センサの売上高を用途別に見ると、OA機器用が11.2%減収、家電用が1.0%減収と低調だったが、空調用が14.5%増収、自動車用が1.3%増収、住設用が6.2%増収、産業機器用が7.2%増収と好調に推移した。また素子も車載用を中心に好調だった。利益面では原価低減効果も寄与した。

 18年3月期連結業績予想は、売上高が17年3月期比11.0%増の245億円、営業利益が同10.7%増の26億50百万円、経常利益が同7.6%増の26億50百万円、純利益が同7.8%増の19億60百万円としている。引き続き温度センサが好調に推移して増収増益予想である。

 株価は4月の直近安値圏2300円台から切り返し、18年3月期増収増益予想も好感して3月高値2934円を突破して年初来高値更新の展開となった。そして5月12日には3070円まで上伸して07年7月高値3260円に接近している。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から切り返し、13週線を回復して強基調を確認した形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。94年の上場来高値3500円も射程圏だろう。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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