早実・清宮幸太郎、高校通算88号 日ハム・中田の記録抜く

2017年5月2日 08:19

印刷

■清宮が記録更新!

 4月30日、早稲田実業の清宮幸太郎が、高校通算88号のホームランを放ち、日本ハム・中田翔の記録を抜いた。この日早実は宮崎大宮と都内で練習試合と行い、清宮はダブルヘッダーの2試合目で3発のホームランを荒稼ぎした。飛距離も伸び、いずれも場外弾というのだから文句なしと言った感じだろう。

 高校通算87本を放っている日ハム中田は清宮に対し「体格もしっかりしているし、打撃も完成度が高い」と言っている。侍ジャパンで4番を任されたDeNAの筒香も「これだけ注目を浴びている中で結果を出し続けていてすごい」と絶賛するなど、プロ野球選手からも賞賛の声が上がっている。

 80号まで少し足踏みしていた感があった清宮ではあるが、80号の壁を超えたら一気にここまで来た。ファンが望むのは「100号到達はなるか」という所ではないだろうか。

■夢の100号なるか?

 これから試合もまだまだあることだろうから、このままのペースでいったら100号到達というのは夢ではない。高校野球ではこれまで通算100号を突破したのは1人しかいない。これから1発1発に対しマスコミが沸くことになるだろうが、それをものともしない清宮に心配はいらないだろう。これだけ注目されての活躍はやはり圧巻で、注目を力に変えることができる才能も備えているのかもしれない。

 多くホームランを放っていたとしても練習試合までその数がカウントされるのはいかがなものかという意見もある。しかし清宮は実戦でもしっかり結果を残している。何より注目を浴び始めたのは1年時の地区予選で、甲子園でも2本の本塁打を放ち、さらにその名を全国に轟かせた。練習試合でより、本番で力を発揮するタイプと言ってもいいだろう。

 「余裕で100本行くんじゃない?」という中田。もし夏の甲子園でその100本を到達させたら清宮フィーバーはさらに沸くことに違いない。

■注目の進路について

 こうなってくると注目されるのが清宮の進路だ。これに関し本人はまだ公に言及していないがここまで騒がれると周りがいろいろな意見を言うのは当然である。プロ野球へ行く、大学へ行く、メジャーへ行く、メジャーへ行くための足掛かりを作るためにアメリカの大学へ行く。様々な選択肢が期待され、マスコミをにぎわせている。

 日本の野球ファンならまずはプロ野球に入ってその後力を蓄えメジャーデビューするという流れが一番嬉しいのではないだろうか。まだ夏の甲子園も始まっていないが清宮の行方から目が離せない。

関連キーワード

関連記事