【注目銘柄】わらべや日洋ホールディングスは好業績評価して15年高値目指す、18年2月期も2桁営業増益予想

2017年4月21日 12:33

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 わらべや日洋ホールディングス<2918>(東1)に注目したい。セブン-イレブン向けが主力の中食大手である。17年2月期が大幅営業増益となり、18年2月期も2桁営業増益予想である。株価は好業績を評価して15年7月高値を目指す展開が期待される。

 4月14日発表した17年2月期連結業績は、売上高が16年2月期比2.5%増の2143億05百万円、営業利益が同32.8%増の40億99百万円、経常利益が同29.0%増の43億04百万円、純利益が同59.7%増の22億81百万円だった。計画(16年10月に売上高を減額、利益を増額修正)との比較で、売上高は計画をやや下回ったが増収を確保し、各利益は計画超の大幅増益だった。

 食品関連事業において、セブン-イレブンの積極的な出店に伴う納品店舗数の増加に加えて、チルド弁当の売上が伸長した。利益面では増収効果に加えて、水道光熱費減少や生産効率改善が寄与した。労務費の増加、さらにグループ再編に伴う退職給付費用や老朽化対策修繕費といった特殊要因を吸収して大幅営業増益だった。

 18年2月期の連結業績予想は、売上高が17年2月期比3.1%増の2210億円、営業利益が同12.2%増の46億円、経常利益が同9.2%増の47億円、純利益が同9.6%増の25億円としている。

 セブン-イレブンの積極的な出店に伴う納品店舗数の増加に加えて、16年2月期に稼働した岩手工場の生産性向上、17年2月期に発生した特殊要因費用の一巡も寄与する。減価償却費の増加、労務費の増加、本社移転費用の発生などを吸収して2桁営業増益予想である。

 なお17年1月には、米国ハワイ州にて現工場の建物・設備の老朽化および将来の業容拡大を視野に入れ、新工場を取得して現工場から移転すると発表している。投資総額は約42億円で、新工場稼働は19年11月予定としている。

 株価は4月17日に年初来高値2749円まで上伸した。その後は目先的な利益確定売りで上げ一服の形だが、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。好業績を評価して15年7月高値3360円を目指す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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