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海外ドラマファン必見の新作『スニーキー・ピート』の配信がスタート
(c) Amazon.co.jp[写真拡大]
米国の人気テレビドラマ『ブレイキング・バッド』で主役を演じたブライアン・クランストンが製作総指揮を執るクライムドラマ『スニーキー・ピート』の配信が、Amazonプライム・ビデオにて3月3日(金)よりスタートした。
■『ブレイキング・バッド』のDNAが刻み込まれたストーリー展開
前作『ブレイキング・バッド』では、平凡な高校教師が麻薬カルテルとの抗争の中で新しい自分を発見する、中年の成長物語を見事に演じたブライアン・クランストンだが、今作『スニーキー・ピート』では、最初から冷酷なギャングの首領として登場している。
また、『ブレイキング・バッド』がメキシコとの国境にほど近い、米国の南西部を舞台にしたのに比べて、今作ではカナダと隣接するニューヨーク州の寒々とした郊外と、ニューヨーク市のきらびやかな風景の中でストーリーが進む。
主役のマリウス(ジョヴァンニ・リビシ)は、刑務所を出所したばかりの詐欺師。エピソードの1話目から、さまざまな手法で自分の居場所を作り上げるストーリー展開は見事で、観終わった後に「次のエピソードを見る」をクリックせざる得ない。
また、映画・ドラマの世界でニューヨークといえば、金融街でリッチに暮らす人たちの高級車やドレス姿が強調されがちだが、本作では郊外であまり裕福でない生活を送るヒロイン・ジュリアの野暮ったいメイクや服装など、細かな部分にリアリティがあり画面に引き込まれる。
次々に謎が提示されるストーリーと映像の完成度の高さ、ともに名作『ブレイキング・バッド』のDNAを引き継いだといえる本作。これまでのファンにとっては、過去作との比較でも楽しめるだろう。
■超人気シリーズの主役がクリエイターとして参加した話題作
『ブレイキング・バッド』(2008年〜 2013年)は、全5シーズン62エピソードが制作され、エミー賞およびゴールデングローブ賞をはじめとした各賞で、米国の評論家から絶賛された人気ドラマ。
IMDbによる一般視聴者からの人気投票でもエピソードの多くが9ポイント以上の高い得点をマークし、現在でも根強いファンからのコメントが寄せられている。
また、2015年にはスピンオフシリーズとして、同作に登場する弁護士・ソウル・グッドマンを主役とした『ベター・コール・ソウル』も制作された。
今回、新しく日本でも字幕・吹替版の両方の配信がスタートした『スニーキー・ピート』は、『ブレイキング・バッド』で主役のウォルター・ホワイト役を演じたブライアン・クランストンが、原案を担当し自らも出演している。
■変わる製作事情と、変わらないハリウッド文化
ハリウッドでは、出演者が後に作品の製作側に回る例は多く、過去には80年代の人気ドラマ『特捜刑事マイアミバイス』で、ソニー・クロケット刑事を演じたドン・ジョンソンが、90年代に入り『刑事ナッシュ・ブリッジス』で製作と主演を務めた。
また、スタッフが劇中で演じる、というケースも多く、近年では『サンズオブアナーキー』でシナリオを担当した、カート・サッターがストーリーの鍵を握る役どころを演じている。
このように、スタッフとキャストがお互いの能力を出し合って作品を仕上げるハリウッドの文化は変わらないままだが、近年では既存の大手映画配給会社を介さずに、新興のストリーミング配信会社が出資する例が増えている。
本作『スニーキー・ピート』も、米Amazon.comの製作によるもの。ほかにも、日本国内では米NetflixとNHKが共同でプロジェクトを進めていることも、昨年話題となった。(記事:桐生忠彦・記事一覧を見る)
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