3Rが叫ばれる中、スクラップ回収の個人事業に注目

2017年3月3日 11:46

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 地球環境を守るという観点から、数年前から世界では「3R」という概念が提唱されている。3Rとは、Recycle・Reuse・Reduce(リサイクル・リユース・リデュース)の頭文字から採ったもの。

 そんな中、日本でもリサイクルの一種である「スクラップ回収」の個人事業主が、少しずつだが増えている。この仕事は、金属や非鉄金属(銅・アルミ・ステンレス・鉛など)といったものを回収してスクラップ買取業者に出荷、買取りしてもらう作業のこと。車は必要ではあるが、それ以外はほとんど元手要らずで比較的容易に参入できるとあって、密かに注目されている。

 その回収先だが、一般家庭(鉄やアルミ)、水道屋(真鍮・鉄・銅)、工務店(塗炭・鉄骨・釘・ボルト)、電気工事店(電線・モーター・エアコン)、ガス屋(コンロ・真鍮製バーナーヘッド)、工場(各種金属廃材)、車屋(バッテリー・部品)、農家(農機具)、解体現場(鉄くず)など、限りなく広いのが特徴だ。

 こういった所に、電話営業して直接交渉したり、友人知人に紹介してもらう、チラシ配布する、といった流れで作業する事になる。ちなみに、鉄と非鉄は磁石を使用すればどちらなのかすぐわかるので、常備していると効率が良い仕分けができるとか。

 そして回収できたスクラップ類は、買取業者に持ち込めば完了。肝心の相場だが、導線(キロ)400~700円前後・ステンレス(キロ)140円前後、アルミ各種(キロ)100~200円前後、バッテリー(キロ)100円前後などとなっている。

 買取業者は全国どこにでも存在しているので、専業はもちろん、休日のサイドビジネスとしても面白いのではないだろうか。(記事:マーヴェリック・記事一覧を見る

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