クラシカロイド 第10話「 愛しのジョリー 」【感想レビュー】

2016年12月15日 09:07

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クラシカロイド 第10話「 愛しのジョリー 」【感想レビュー】©BNP/NHK・NEP

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 うっかり泣きそうになった10話でした。まさかこの作品で涙出てくるとは思っていませんでした。

 餃子の影が消え去り、現代によみがえった音楽家たちの物語っぽいものが見られた「 クラシカロイド 」10話!

 あらすじと感想に参ります!!

■クラシカロイド ♪10「 愛しのジョリー 」


 音羽館に引っ越して以降、実は人間不信がさらに強くなってしまっていたショパン。

 ついにネットの住民にも愛想を尽かし始めていた時、アルケー社が配信しているバーチャルアイドル生成アプリ「アルケドール」に出会う。

 ビジュアルや声を好きに設定でき、言葉をプログラムすれば話し相手にすらなる自作アイドル「ジョリー」に没頭するショパンだが、やがて彼女がしょせんプログラム通りの言動しかしないことに絶望し、ムジークを発動してしまう。

 するとジョリーは、人格を獲得して自らの考えるままにアイドルとして学習、新曲の催促、動画サイトへのアップロードなどを始めてしまう。

 二人でいられればそれが一番幸せだというショパンと、あなたの曲を有名にすることが幸せだというジョリーは、次第にすれ違っていく。

 その裏で、アルケー社の三弦は「バーチャルクラシカロイド」の発現をバッハに報告していた。

■今回は少し切ない、恋の物語


 リッちゃんはよく「愛よー!」「愛なのよー!!」と叫んでいますが、まさかクラシカロイドで恋愛話をやるとは思ってもいませんでした。

 しかもうっかり目頭が熱くなるとかどういうことなんですかね驚きですね!

 でもジョリーが人格を獲得するまでのPCに飾り付け、ディスプレイに向かってケーキあーん、電源を落とさずに一緒に寝るあたりは「あぁ……こじらせすぎたオタクの姿がここに……」という感じだったんですが、そっからの展開がガチ恋愛ものでした!

 チョッちゃんの意向を組めず、自分が良かれと思った方向に向かって突き進んでいってしまうジョリー。

 そしてそんな彼女に、ただ一言「そうじゃないよ」と伝えられず、誤解されたままの時間を過ごしてしまうショパン。

 今回、この二人はお互いがお互いを想っているにもかかわらず、思う通りに動いてくれないというジレンマに苛まれていました。

 相手の人格を認めながらも、自分の意見を聞き入れてほしいというエゴを隠さず描写するあたりが藤田陽一監督っぽいなぁと思います。

 しかしジョリーに対して「おぉ……ゴーストの獲得……」「ネットの海は広大だから学習しがいもあるよな」と思ってしまったのは仕方ないところですよね!!

 ところでやつれていくチョッちゃんに対する悪魔祓いに全身に経を書くのはまぁいいとして、鞭打ち、火炙り(しかもバーナー)を挙げる音羽館居候の面々はさすが魔女狩りの時代を生きた人たちですよね。怖すぎるんだけど!!!

■バッハはやっぱり、クラシカロイドの味方?


 こういう言い方もちょっとおかしいとは思うんですが、前回の感想でも書いたように、バッハは各クラシカロイドの生前の記憶を刺激し、後悔やショックの補填を目的として動いているのではと思えました。

 前回はベトさんが難聴で演奏家としての道を絶たれた時の記憶を揺さぶり、新しい道を示しました。

 今回はチョッちゃんにジョルジュ・サンドとの恋を想起させ、自らの病とわがままで波が引くように失った彼女との関係を自分で回収させるという結末に導いたと思います。

 秘書の三弦さんがその意図を汲めているとは思えませんが、少なくともバッハは音羽館にいるクラシカロイドに敵対心や研究対象としての利用を考えているわけではないようです。

 だからこそ逆に、バッハさんと三弦さんの意見が食い違っていると発覚した時、三弦さんやその他アルケー社社員の反応が気になるところでもありますね!!

■パッドくんはさすがCV.石田彰さんだった


 今回はムジークについて触れず、こっちに触れたいと思います。

 いつも奏助が持ち歩いていて、各クラシカロイドのムジーク楽曲についても事細かに解説してくれる頼れるあいつ、パッドくん。

 チョッちゃんの今回2回目のムジークによってデジタルワールド(電脳世界でもいいけど)に入りこんだ奏助たちが目にしたのは、あちらの世界では人型をとっているパッドくんの姿でした。

 うん、CV.石田彰さんだもんね!!という納得のビジュアル。

 まさか細見高身長、片目隠れの毒舌執事とは思いませんでした。さすがすぎるだろ。

 ツイッター上でも彼の外見について

・パッドくん、乙女ゲームの攻略対象じゃないの……?
・パッドくんが……!パッドくんがただの石田彰に……!!
・パッドくんの公式擬人化が、CV.石田彰っていう説得力の塊みたいな見た目ですごい
・顔面が「CV.石田彰でーーーーーーす!!!!」って叫んでる
 などの反応が見られました。話の内容持って行きすぎだよパッドくん。あとみんなの中の石田彰さんキャラのイメージが一致しているようなので安心した。

 さて来週は、歌苗ちゃんの不在を前に音羽館の住人総出で家事をこなすらしいのですが、当然ながらできる気がしない……!?

 1クール目の区切りを目前に控え、どう展開されていくんでしょうか!

クラシカロイド 感想レビューまとめ

(あにぶ編集部/井之上)

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