2016年第2四半期のPC出荷台数、上位ベンダーが増加に転じる中でAppleのみが減少

2016年7月14日 16:43

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記事提供元:スラド

headless 曰く、 Gartnerの推計によると、2016年第2四半期のPC出荷台数は昨年同四半期から5.2%減の6,430万台となり、7四半期連続で減少したという(プレスリリースNeowinVentureBeatRegister)。

 過去1年間は米ドルに対する現地通貨安の影響によるPC価格の上昇がEMEA域および南米でのPC出荷台数に影響していたという。しかし、第2四半期は減少率が小さくなっており、為替レートの影響が小さくなっているとみられるとのこと。英国のEU離脱に関する国民投票の結果は第2四半期のPC出荷台数に大きく影響していないが、今後の欧州の経済に予測不能な要素を生み出すことになる。

 出荷台数1位のLenovoは2.2%減の1,320万台となり、5四半期にわたって減少が続いているものの、シェアは0.6ポイント増の20.5%となっている。2位以下ではHP、Dell、Acerの出荷台数が増加に転じ、Asusは2四半期連続で出荷台数を増やしている。3位のDellは3.1%増の979万台を出荷しており、米国および南米、日本で特に出荷台数を伸ばしているとのこと。

 一方、過去1年間は各社が出荷台数を減らす中で成長を続けていたAppleが4.9%の減少に転じた。4位~6位はAsus、Apple、Acerの順だが、このデータは事前予測のため、順位は最終的に変動する可能性がある。なお、このデータにはChromebookおよびiPadは含まれない。

 第2四半期のPC出荷台数を地域別にみると、北米のみが唯一増加に転じたという。米国では昨年同四半期から1.4%増加して1,522万台となり、Dell、HP、Lenovo、Apple、Asusの上位5社では昨年同四半期から9.3%減少したAppleを除き、4社が出荷台数を増加させている。

 IDCが発表したデータも傾向は同様で、第2四半期のPC出荷台数は4.5%減の6,240万台。IDCが予測していた7.4%よりも大幅によい結果となっている。こちらのデータはChromebookを含むが、タブレットPCはWindows搭載モデルを含め除外されている。地域別では米国のほか、日本でも予測を上回る成長がみられるという。ただし、経済の減速や円安、消費の低迷などで需要は伸び悩んでいるようだ。Appleは世界で8.3%減、米国で7.6%減となっており、新モデル投入待ちの影響が指摘されている(IDCのプレスリリース9to5MacMacRumors)。

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